聴く本で「チベット旅行記」を選択したので、100年以上前のチベットの生活様式や制度について、そこに訪れた僧侶が伝えるお話を聞いています。


本を自分の目で読んでいるのと違って、人の声で聴いていると、まるで本人から直接その時の話を聞かせてもらってるような気持ちになります。

100年も経っていると思えない。

生きて今私の横にいて、話してくれてる気分です。


中でも驚いたのが、当時のチベットが一妻多夫制の暮らしだったことです。

そしてその多夫というのが、兄弟だということ。

1つの家に女性が兄弟みんなの妻として嫁ぐ形。

その家に嫁いだ女性は、まず長男と結婚式を挙げたら、しばらくしてその夫が出稼ぎの仕事や一人旅といって家を留守にしている間に、その弟たちと結婚式を挙げたりして、順次それぞれと夫婦になっていくそうです(この長男が居ない間の結婚は男たちの母が取り仕切るらしい)

そして生まれた子は、どの人がお父さんなのかわからないけれど、子供は長男のことをお父さんと呼び、弟たちを叔父さんと呼ぶと決まっているとのことです。


お金持ちの男性は複数の妻を持つこともあるそうですが、それはかなり珍しく、ほとんどは貧しい暮らしのため、男性一人に一人の妻を持つことは、所帯を維持していけず、それで兄弟みんなに1人の妻を持つ習慣が出来上がったそうです。


他にもまだまだ驚くような習慣があるのですが、こうして夫婦の形だけとってみても、今自分が信じている制度とまるで違うことが当たり前にあったと知るだけで、私はなんだかすごく解放される気がします(笑)


その都度その都度、ルールが違うのです。

私たちは何度も何度も転生輪廻して、過去世の経験を魂に刻みながら、生まれる度にすっかり記憶をなくして、生まれ落ちた場所でまかり通ってるルールに従い、こっそり首を傾げたり、抗ったり、大いに受け入れたり。

いろんな学びをしています。


これが正しいとか間違ってるとか、そういうみんなで共有できる評価を探している時間はもったいない。

「私はそれをどう感じる?」

すべて自分に問うことしか、自分に意味はない。


身体を清潔にすることも(顔や手を洗うなど)笑われることだったようです。

昔のチベットの村々では、男女とも汚れて垢で真っ黒なほど、いいとされていたみたい。

まかり通ってるってすごい。


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