私の友人に、イヤな思い出はスルスルと忘れて、いいことしか記憶に残らない人がいます(笑)
はじめはそんなこと信じられなかったのですが、長く付き合って、いろんな話をしているうちに、
「あ、こりゃマジだな」と思うようになりました。
記憶というのは、人によって様々。
同じ時間、同じ場所に同じように存在したとしても、人それぞれにまったく違う記憶が残ります。
記憶は違ったところからスタートして、またさらに様々に変容していきます。
バラバラなのにね、人はどうしてこんなに共通の記憶をたどりたがるのでしょう?
自分の記憶を自由にアレンジして、これが真実です!って思ってもいいんです。
人に自分と同じ記憶にしてほしいと思わなければ、オリジナル記憶を携えて生きても誰も困りません。
だったら!この悲しい記憶はどうなる?
あんなひどいことされたのはどうなる?
ぜんぶ本当にあったことなのに!
気持ちはわかりますが、それオリジナルです。
その記憶で苦しんでるのは自分の望みだと気付いてください。
何度もその記憶を反芻し、悔しかったり嘆いたりしたくて、消さないでいるのです。
でも、もちろん自分だけで楽しむのは大丈夫。
映画やドラマはその記憶を、なんとなくみんなで共有できるから、楽しいのかもしれませんね。
「揺れる」という映画では、登場人物それぞれの記憶で同じ場面が描かれています。
私の記憶ではとても不思議でおもしろい映画でした。
ゴーデンウイークにおススメです。
【お知らせ】
5月モダナークギャラリーの日程です。
5月7日(月曜) 24日、31日(木曜)
ご予約roxy.emiko@gmail.com
他の日は元町のカフェにて鑑定しています。
ゴールデンウィーク中も承ります。
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