大河ドラマの「西郷どん」で、当時の下級武士の心持ちや家族関係、ならわしや常識などを見るたびに、
「あー当時はこれが当たり前だと、みんなで信じていたんだよなぁ」としみじみ感じます。
当時は普通のことが、今やみじんも普通でない。
そんなことがいっぱいあります。
当然いまもそうなんですよね。
いまみんなで普通だと信じてることが、先にはみじんも残らない。
そんなことがたくさんあると思います。
もちろん先にならないと、どれが普通じゃなくなるのかはわかりませんけどね(笑)
私たちはあっという間に変化する、結構たよんないものに振り回されてるもんなんですよ。
で、また西郷どんなんですが、当時は当たり前のように、親が決めた人と結婚していました。
私の祖母も、今から85年ほど前に、親が決めた顔も知らない人と結婚したと聞きました。
幼い時に祖母の結婚のいきさつを聞いた時は、心底驚きました。
すでに恋愛結婚が普通と呼ばれていた時代ですから、なんだかかわいそうだなと思った記憶があります。
でも、今そのことを考えると、沿ってみるのもありかもな!と(笑)
「この人と結婚しなさい」
「はーい」みたいな普通もありだなと感じています。
まず、今世にはドーンと自分が知りたいと決めてきたことがあるので、人に決められた相手と結婚するのもその中のひとコマに過ぎないかもね。と思うのです。
「人に決められたように見せた」ことで知りたいことを知る、とでも言うのかな?
もしその“自分が決めて来た”という前提を100%信じることができたら、今の普通とか当たり前、自分の信じてる常識などに振り回されずに済むんじゃないかなと思います。
流れに委ねることも、誰かに任せてしまうことも、結局は自分の望みの中の一部だと思うのです。
純粋で優しい西郷どんがその時代の常識に翻弄され、自分を懸けて生きている姿を見ると言いたくなります。
「そんな常識すぐに変わるんだよ!」って。
でも、その縛りがあろうとなかろうと、彼は知りたいと決めて来たことをやるのだなと、見ています。