今日で震災から23年です。

毎年ハンドベルの震災コンサートの際、先生がお越し下さったお客さまに

「ゆっくりでいいんですよ」と話されます。


もうこんなに時間がたったから

みんなきっと忘れてるから

自分だけダメなんじゃないかな


自分の気持ちを否定したり、人と比べて戸惑うと、傷付いた心がまた別の傷を負うことになります。


神戸に住む人で震災を経験していない人は、今では4割以上いるそうです。

今年は東遊園地には竹灯篭で「伝」という文字がつくられていました。

震災そのものの悲しさじゃなく、震災で生まれたたくさんの慰めや、励ましや、立ち直りや、復活が伝えられてほしいと思います。


私は生きることも死ぬことも与えられた恩恵だと思っています。

しかもそれはそのことを感じる人のための恩恵だろうと思うのです。

生きているその人でなく、死んだその人でなく、それを感じる人への恩恵です。

感じないならそこには生も死も何もない。


どう感じるのかは委ねられています。

自由に選択ができます。

自分の気持ちを否定しないで、自分のタイミングで。


様々なことを通して、私たちはどう感じるのかをずっと体験しています。

どんな心の体験も必要なのでここにあります。


手助けが必要なところに手助けが、温もりが必要なところに温もりが、言葉が必要なところに言葉が伝わりますように。