先日参加したセミナーで歯医者さんの講義を受けました。


お年寄りになると、どうしても自分で入れ歯の手入れができなくなったり、介護者が管理するのが難しいときや、痩せたり太ったりでそれまで使っていた歯が使えなくなるなど、

高齢者は歯をなくして生活することを余儀なくされる場合が多いそうです。


しかし、歯は頭蓋骨にとても近い骨です。

歯を使うことは脳に刺激を与えます。

その日、その影響力のすごさを、たくさんの実例ビデオで知りました。


赤ちゃんのように徘徊していたおばあちゃんは、なにを聞いても喃語のような音を発するだけで、きちんと言葉が出なかったのですが、

入れ歯を入れた途端!

顔つきと目の輝きが一変しました。

そのあと、たった数日入れ歯を入れただけで、おばあちゃんは先生の質問に答え、いま何時か返事をしていました。

その姿はまったく別人のようでした。


他には1年間ずっと寝たきりだったおばあちゃんが入れ歯を入れた途端、立ち上がり、歩きました。

先生がおばあちゃんに「立ちなさい、歩きなさい」と声をかけている言葉は、まるで聖書の中の言葉のように聞こえました。


人の身体はぜんぶ繋がりあっています。

無駄なものは1つとしてないのですね。

歯についてはいい加減に考えていたので(笑)本気で考えを改めようと思いました。


そして、虫歯や、少し歯が尖っていて常に口の中を刺激していても、脳はその信号をキャッチして身体を誤作動させることがあるとわかりました。

難病指定の病気だと診断され、いくつもお薬を飲んでいる女性が、先生に歯の尖りを削ってもらった途端、呂律が回り、引きずっていた足が治り、病院の中を走りました。


セミナーで話を聞いた日、私はちょっと久々にショックを受けました。

ビデオの中の人々のあまりの変貌に、奇跡を見た気がしたからです。

これから、どこか調子が悪くなったら、改めてひとつひとつ自分のパーツを見直さないといけないと思いました。

当たり前と思って見過ごしている、ほんの少しのエネルギーの滞りが、思いもよらない症状を引き起こしていることがあるのです。


例えば、指先が痛いとき、指先そのものが痛みを感じているのではなく、指先が痛いと感じているのは脳です。

その脳に常に信号を送るのが、見過ごされたり、大目に見ている、我慢できる程度の痛みや違和感です。


これって、心も同じだなぁと思います。

無意識に感じていること、意識的に気付いていること、すべて脳に信号を送り続けているのです。


「これくらい」と思ってることを改善すると、まさか!ってことが起こるかもしれません。

本当は奇跡って起こり続けることができるのに、見過ごされているんでしょうね。


パーツを見直しましょう!