まだ放映されていないのですが、又吉さんのオリジナル脚本ドラマのタイトル
『許さないという暴力について考えろ』
ぶっ飛びました。
このタイトルすごい。
ちょっと先ですが、楽しみです。
自分の後ろを振り返ると、
「言葉の力」に魅了されてきた人生だなぁと思います。
知らず知らず選んだ仕事は、
電話で金融商品や広告の販売をしたり、電話で機械の使い方や契約の案内をするものでした。
電話は話す相手の顔が見えないぶん、いつも言葉のチョイスについて考えを巡らせていました。
ああいうお仕事には“スクリプト”という、会話のお手本のようなものがあり(ない時には自分で作って)それを元にお話するのです。
その中の1つの言葉の順序を変えるだけで、電話の向こうの人に伝わりやすくなったり、こちらの話を進めやすくなったりします。
これは工夫すれば目には見えないのですが、電話の向こうの人の反応が劇的に変わる瞬間がわかるので(笑)やりがいがありました。
で、今も言葉の仕事をしているのですが、もちろんスクリプトはありません。
あったら怖いね(笑)
今はなんの準備も、戦略もなく、ただお話しをしています。
ただただカードに没入して、出てくる言葉を口から出しています。
不思議ですが、以前していたことと、まったく違うやり方で言葉の力を感じています。
以前は思考の中で作っていた言葉。
今は思考やコントロールすることをやめたときに現れる言葉。
どちらも体験ができて、よかったなぁと思います。
どんなに短い言葉でも、その場を射抜くエネルギーを秘めています。
そこに魅了されてやみません。
又吉さんがつけたタイトル、射抜かれました。
まだドラマ見てないけど、もうこれだけでほとんど見たくらいの満足感(笑)
振り返ればつくづく、私の天命、言葉の戦いですね(笑)