ゆるすことについて書いてある本の中に、こんな村の話が出てきます。


ある村で、その中のひとりが不正を働いたとき、その人を真ん中に座らせ、その周りをすべての村人が囲みます。

そして村人はひとりひとり順番に、輪の中の人が過去に行ったよいことについて語ります。


その人の長所、優しさ、やって来た善行、村の中で大切な存在だということを誠実に詳しく語ります。

ひとり残らず話し終えるまで、それは数日をかけて行われるそうです。

そして最後の人が語り終えたあと、その人を部族に迎え入れるお祝いをするのです。


私はこの世界に生きたいなぁと思います。


この村では行われた不正がどんなにひどいことだったのか、認められないことなのかを語る必要はないのです。

そんなのはわかっていること。


そしてそれをした人をゆるしたからといって、その不正を大目に見たわけではなく、同意したわけでも肯定したわけでもありません。


そこが混じってしまうと、この村のお話を読むだけでモヤモヤする人もいると思います。

エゴの声が聞こえる人もいるかもしれません。


自分の大事なものが傷つけられたり、奪われたりしてもそんなことが言っていられるのか?

ゆるさない態度を取り続けなければ、罰を与えて罪を理解させなければ、またやられる!


恐れなくて大丈夫ですよ。

この村の存在を、こんな世界があると知ったからといって、誰もあなたのところに駆けつけてあなたの大事なものを壊したりはしません。

これも選択です。

私はこの世界に生きようと思う選択をします。

同じようにあなたも生きたい世界を選べるんですよ。

エコではなくあなたが選べるんです。

そして、選んだ世界で生きることができます。


でもちょっと考えてくださいね。

ゆるさない態度を取り続けているあなたの世界で、罪を犯す人は減りましたか?

安心して生きる世界は実現していますか?

愛することだけに没頭して生きることができるとしたら、そんな場所で生きたいと思いませんか?


愛することは不平不満のない状態です。

私は愛することに没頭できる場所で生きたいなぁと思います。


【お知らせ】

さて、明日は久しぶりにモダナークギャラリーにてみなさまをお待ちしています。

12時スタート22時までです。ぜひお越しくださいね。


9月8日、15日、22日(すべで金曜日)

タロットイベントを行います。

ご予約くださいませ。

予約roxy.emiko@gmail.com