人は体の中で何かが燃えたような気持ちになることがありますね。

恋い焦がれたとき、怒りの最中にあったり、憎しみ、恨み、あれこれと思い煩う時。
どうしようもない胸のつまりを感じるとき、人は体が焼かれる思いになることがあると思います。

これは実際に大昔にあったことのようですが、
何年も雨が降らない大日照りが続いた時、巫女さんが焚殺されたそうです。
言葉の通り焼かれるそうです。
天へ雨を請うために。

恐ろしいことですが、人にはそうしてでも叶えたいことがある、ということかもしれません。
時に人は放っておくと行き過ぎるのです。
行き過ぎて戻らないのです。

「人間の病気の大半は炎症が引き起こすのだ」ということを提唱しているお医者さんがいらっしゃいます。

最近では「予防医学」という言葉をよく聞くようになりましたよね。
臓器が炎症を起こさないように、そこまでに至らないように、
食事を改善したり、タバコやお酒を控えたり、しっかり睡眠をとったりします。
病気になる前に予防することを予防医学と呼びます。

そして人は心でも自分を焼くのです。
そう思って炎症という言葉を読むと迫ってくるものがあります。

占いも体に炎症が起きないように、行き過ぎたことに気づく、予防医学のような存在でありたいと思います。

習慣や思い込みを手放せる方法を、人や自分を許せる方法を、選択肢を増やせるような思考を、
なんとか伝わる言葉で話せるようにと思っています。

それは、行き過ぎても戻ればいいと思うからです。
帰り道を知っていれば、もっと自由に心を広げられるとも思います。

道に迷い、苦しさでそこに留まれば、焼けて炎症が起きます。