短い時間に

先日、美容室の男の子となんかの拍子に筋肉の話になりました、
「僕、筋肉つけたいんですよねー、たまに逆立ちしてるんですよ」
へーすごいねと聞いていると、
「むかしは家の梁で懸垂をしてたんですけど、建て替えちゃってできなくなって、それから逆立ちするようになったんですよ」
と、逆立ち始めたきっかけを教えてくれました。

もしや建て替えのきっかけは、あなたの懸垂じゃなかったのか？と思いつつ、
「でもなかなか逆立ちで筋肉つけるって、チャンスがないでしょ」と言うと、
「昨日も外でしたなぁ、僕ビリヤードするんですけど、お店の外で友達がタバコ吸うのを駐車場で待つ間に、僕はすることないんで逆立ちしてました」

「あ、そんな頻繁にやってるの？」と驚くと、
「実はこの店でも閉店後やったことあります」

「ここで！」
（笑）３人しか入れないすごく小さな美容室です。

美容室ってこちらがリラックスしてると、短い時間に割と面白い話が聞けます（笑）

彼に「娘が京都で一人暮らししてるんだよ」って話すと、
「うっわー、娘が家を出るなんてそれは寂しいですよねー。僕まだ子どもいないけど（結婚もしてない）耐えられないかも、それは寂しいですよねー」
と辛そうにしました。

おそるおそる私が、
「うーん、そんなに寂しくはない…」と答えると、
さらに辛そうな顔になり、
「えー！そんな人いるんですか！」
と、ドン引きしていました。

短い時間に困らせることもできます。