大人になると、人から叱られることって少なくなります。

明らかに小さい頃と比べると、私たちは大人になるにつれ叱られなくなります。

それはきっとだんだん力を得るからです。
いつの間にかしっかり話せたり、豊富な知恵を出せるようにもなったから。

叱られなくなったのは、自分の考え方や、やり方を変えたことが理由ではなく、子どもの時より立場が強くなったからかもしれません。

母親や先生など、子どもを教育する側に立った時、私たちはむかし自分を叱った大人の立場になります。

子どもの頃を思い出せば、大人に対してどれほど一方的だと思ったでしょう(笑)
「この人、気分で変わるな」と恨めしくも思いましたし、
「勝手だなぁ」と呆れもしました。

その子に良かれと思って言うこと、愛しているからすること、この子が笑われないようにと注意すること…

それは、実はぜんぶ自分の価値観です。
「人として当たり前」の価値観ではないのです。

もちろん、子どもに教えることが全て悪いことと言うつもりはないですよ。
「私が教えてることは、私の価値観だよ」って知っておくことが大切です。

人はどうしてこんなにもバラバラな感覚を持って生まれてくるのでしょうね?

きっとバラバラだということが、とても必要で大切だからです。

私たちはジグソーパズルのピースです。
バラバラだからぴったり合う場所を求めるし、違う場所に無理矢理おさまったりできないのです。

子どもは大人の未熟サイズではありません。
成長はして行きますが、生まれた時からその子はちゃんとその子なりの価値観を持っています。

実はあなたよりずっと人間的な感性を持っている場合も多いのです(笑)
魂は今世だけで生きてはいませんから、その子どもは何度も転生を重ねている、人間の大先輩ということもあります。

長い時間をかけて、力や知恵を得たのですから、
私たち大人は、子どもたちにたくさんの選択肢を提供できる人でいましょう。

決して「これしか選べないよ」なんて
個人的な価値観を「みーんなこうだよ」って教えないようにしましょうね。