たとえば、周りに何にもない星にたった一人で立っていたとしたら。
私はどうやって、私を知るでしょうね。

まるで星の王子さまの挿絵のような様子を思い浮かべます。
あんな風に、そばに一輪の花が咲いていれば、私は必ず話しかけると思います。

寂しいから、話すと楽しいから、この花のことを知りたいから…
話しかける理由は1つではなくて、たくさんあります。

けれど話しかけるどの理由もぜんぶ、結局は自分を知るための問いかけなのだと思います。

おそらく自分一人では、自分のことはほとんどわからないだろうと思うのです。

花のように、私のことを映して、私のことを教えてくれるのが、この世界に私と同時に存在している他者です。

王子様と花のように、私と親だったり、私と恋人だったり、私と会社だったり、私と仲間だったり。

私によりわかりやすく、私を見せているのです。

もしこのことを素直に受け止めることができたら、この世界に許せない人は存在しなくなります。

みんな私のためにいてくれる存在だからです。