先日「クレイジージャーニー」というテレビ番組で、シーカヤックに乗って、単独で日本とオーストラリアを縦断するような、若き冒険家の語りを聞きました。

航海中の話で驚いたのですが、彼は、嵐でものすごい高波に襲われた際、波のアタックを回避するために、カヤックをくるっと逆さにして、体を海の中に潜らせるそうです。

「そうすると波に当たらず痛くないですから!」と仰ってました(笑)

高波に襲われ、海に引きずり込まれそうな恐怖の中で、体をその海に沈めるわけです。

なんだか私の常識の枠をパチンと外されたような気がしてワクワクしました。
あえてそっち!!

学生の頃、私の短大はキリスト教主義だったので、礼拝があり、牧師先生がお話をされる時間がありました。

その時たまたまお話をされる先生は、いつもちゃらんぽらんな感じの、イヤなタイプの人でした。まぁ、嫌いな人ですね。

その日のお話はご自分がなかなかタバコをやめられないというお話で、細かいことは忘れましたが、話の中で
「宗教はとても自由なものなんです」と仰いました。

私はその言葉で自分のしている恋愛のことを考えました。
まぁ、その年頃はずっとそんなことを考えているものですよね(笑)

その時「本当だな、神様を信じることで、禁止事項が増えて不自由に過ごすって変だな」
「神様を信じるってことは、神様から愛されて、もっと自分のことを自由にしないとおかしい!」
「私もせっかく好きな人がいるのに、こんなに苦しいのはおかしい。もっと心を自由にするのが恋愛だ!」

私にとってその発見は固くなっていた心をパッと軽くする大きなものでした。
そして、1つ心に不思議に感じたことがありました。

「嫌いな先生が私に大切なことを教えてくれたな」
ということです。

仲良くしたり、信用している人が、私にとって印象深い、大切な言葉をくれたり、行動を取ってくれることはよくあります。

けれど大嫌いとか、あんな風になりたくないと思っている人も、同じように私に強いメッセージをくれるということが、ホントにたくさんあるのです。

だいたいこういう話をすると、「え、私そんなにいつも気にしていられないなー」
と、先に心配する人がいるので言いますが(笑)

何でもかんでもメッセージか?と思いながら暮らすなんて、実際にできることではありません。
人はそんなのしないようにできてますから安心してくださいね。

どきっとします。
腹がたったりします。
鳥肌が立ちます。
聞いた途端にあれ?っと違和感があります。
わくわくします。
わけがわからず涙が出ます。

あなたに向けて、あなたの中で起こる合図があります。

それが起きた時に、
「あれ。今なんか起きたな」と意識を向けることが大切です。

私の実感では、
「大切なメッセージは割と逆からくるよ」
という感じがします。

まさか!うそでしょ!そっち?
あの人が?あのやり方が?それって何回も見たやつ!
それもありなわけ?ないわー!
あえてそっち!