人が予想外のことをしたときに、見ている相手はどんなふうに思うのでしょうね。

自分にはできないことだと楽しんだり、怖くなったり、心配したり、応援したりするかもしれません。

みんなが同じことしか選ばないのなら、世の中はとってもつまらないですよね。
それをわかっていながら、だいたいはこうでしょーと思ってるものです。

予想外のことをいつも楽しめたらなーって思います。

かなり昔のことですが、テレビで画家としてのジミー大西さんの特集をしていました。

外国での取材でしたが、大自然の場所を車で移動していると、ジミーちゃんが
「ちょっと停めて」と言い、車を降りて、夕日を見つめながら絵を描き始めました。

かなりの時間その雄大な景色の中でジミーちゃんは、夕日を見つめながら絵を描いていました。

少し落ち着いた頃、取材の人がどんな絵を描いたのか尋ねたのですが、あんまり言いたくない様子のジミーちゃん。
何度も聞かれ、仕方なく絵を見せると、
そこには「ゾウ」が描いてありました。

「え?夕日じゃないの!!」

あんなに夕日を見つめてたから、当然その風景の絵を描いてるのだと思い込んでた私はとっても驚きました。

ジミーちゃんも、そのことが気になったのか、
「俺はいっつもそうやねん。
小さい頃から見てるものを全然描けなくて。でも、小学校の時の絵の先生がそれでいいよって一度も怒らなかったんよ」
そんなお話しをしました。

てっきり雄大な景色の絵を見られると期待してた私はかなりびっくりしました。

予想外をいつも楽しめるわけでもないですね。
私は真冬の薄着を見るととても怖くなります(笑)
「え?コートなし?」
懐かしのCMのセリフ「予想外です」みたいな気持ちになります。
自分が寒がりなので、脅されてるくらいの勢い。
でも人によっては、そんなことなんともないかもしれません。

予想って、自分の思い込みなんですよね。
『普通はさー」の普通は本当に曖昧なものです。

想像通りでは飽きるのに、予想外ばかりも辛い。

ホント人ってねぇ(笑)