友人の旦那様が、夫婦喧嘩の最中にふとこう言ったそうです。
「なぁ、今の自分たちをぐーっと高いところから、たとえば空のもっと上の宇宙の場所から見たら、ちっさなちっさな米粒みたいだと思わない?」

わーすごい!このスケール!と思いました。
小競り合いをしているときにこんなことを言われたら、なんだか拍子抜けしてしまって、小さなことにこだわっていた気持ちが、ブワッと蒸発するかもしれませんね。

俯瞰してものを見なさいってよく聞く言葉だと思います。

その方法は案外簡単なんです。
すっごく腹が立ったとき「あーわたし、かなり腹を立ててるなー」と思えばいいのです。
がっかりしたときも「あーわたし、がっかりしてるなー」と思えばいい。
大喜びしたときには「あーわたし、今うれしがってる!」
こんな感じ。

俯瞰すると聞くと、かなり高いところから、ものごとを捉えて分析するといったイメージがあるかもしれませんが、最初からそんなに遠くに行かなくても大丈夫。
自分の真横に立って、自分がどんな気持ちなのかを確認する感じ。

泣いてるけど、そんなに悲しくないってこと女子ならありますよね。
そんなときは「あーわたし、わざと泣いてる」とわかっていたりします。
その要領で、まずは自分の気持ちを意識すること。
それだけでちょっと自分から離れます。
そうしていくうちに、どうしてそんなに落ち込んだの?と自分に問いかけることが始まります。

自分からちょっと離れてみる。

それは、大きく漕いだブランコからポンッと飛び降りる感じに似てます。
えいやっと飛び降りたあと、ブランコがどれくらい揺れているか、振り返って見ますよね。
それが俯瞰するってことの始まりです。