定期的に通う美容室に、22歳男子がいます。
あるとき私の髪の毛を乾かしながら、男子が言いました。

僕、小学生のとき、幼稚園に戻りたいなってずっと思ってたんですよ。
で、中学に行ったら、あー小学生の頃って楽しかったよなぁって思って、
高校に入ったら、やっぱり中学の方がおもしろかったって思ったんです。
専門学校に行ってもおんなじように、高校がよかったなーって考えてて。
それでやっとわかったんですけど、結局、僕はいつも今が1番楽しいんです。

話の途中から私の心の中で、シュルシュルシュルシュルとネズミ花火が回りだし、最後にパーンと弾けました。

私こういう話をされると、心のネズミ花火に着火されるんです。
結局ってところまで考えが行き着いてるから、すごく気持ちいい音が鳴りました。

でもみながみな、この彼の話を聞いて、花火がパーンとなるとは思いません。
きっと彼と私に、似ている思考回路があるんだと思います。

話してると驚くほど通じ合える人がたまにいます。
そんなとき、あー共振したなぁと思います。

共感と違って、共振は年齢や性別、よく知った人知らない人、そんなのおかまいなしに突然震え出します。

そうそうそう!
楽しい!悲しい!気持ち悪い!あれが好き!
夢見心地!やってやるぞ!あれキライ!優しいなぁ!

どっち向きの感情でも、共振する人に出会ったときには、気持ちの震えが大きくなり、心に感動と呼ぶような、時には恋にも通じるような波が起きます。

嬉しい気持ちで共振し合える人と話すと、アイデアが次々浮かぶってこともあります。
でもまぁ、あれないわー!の話も楽しいですよね。
私だけじゃなかった!って慰められたりします。

あなたがすごく一生懸命に話してるのに、相手に通じないなーと思うとき、別にその人はわざとわからないふりをしてるわけじゃなくて、あなたと似た思考回路、共振する場所がないだけかもしれません。

やばい!こりゃかなりマイナスに共振してる!
と気付いたときには、シュルシュルしているネズミ花火を足でバンバン消してくださいね。
大火傷の元ですから(笑)