こんにちは!

 

ジャカルタ在住、

まだまだ働きたい駐妻のまきこです。

 

ご訪問いただきありがとうございます。

 

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ただ今、

日本にコロナ一時帰国中です。

 

 

なかなか落ち着いて

書くことがむずかしいけれど

これは自分のために

ちゃんと残さねばと思った出来事。

 

 

なんだかとても反省したし、

でもどうしたらいいのか答えはない。

 

 

「おかあさん わすれないでね」

 

 

そんな手紙を

4歳の娘からもらいました。

 

 

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娘との自粛生活も

ジャカルタを含めて

間もなく3ヵ月になる。

 

 

24時間一緒に、

3食一緒に食べる毎日。

 

 

娘は食にあまり興味なく

未だに落ち着いて座って

食べきることがほぼない。

 

 

毎食、お互い戦い。

 

 

「食べてー」

「あとでー」

「座ってー」

「やだよー」

 

 

それが毎食。

正直、本当に嫌だ。

 

 

いつものことだけれど、

昨夜はもうダメだったんだ。

 

 

何度か強く怒ったことは

あったけれど、

昨夜も相当強かったと思う。

 

 

 

「もういい。

お父さんのいる

ジャカルタに帰ったらいい。

私はもう一緒にご飯を食べたくない。

もうごはんも作らない。」

 

 

そう娘に告げた。

 

 

普段は怒られて

泣くことはないけれど

強く怒られたら

泣くこともあった娘が全く泣かない。

 

 

 

むしろなんだか冷静な感じだった。

 

 

 

「わかった」

 

 

「ごはんつくらなくていいよ。

じぶんでつくるから」

 

 

「もう怒られないお父さんの

ところにいくね」

 

 

 

そんなこと娘が言ったこと

なかったけれど、

冷静な感じで淡々とそう言っていた。

 

 

こんな娘みたことない。

何も求めてこない。

 

 

私ももう変に冷静。

冷静と言うか、こう思った。

 

 

 

心が死んじゃった。

 

 

 

娘も私も心が止まって動かない。

すっぽり暗く冷たい心の中。

 

 

 

娘は何かを諦めたようだ。

 

 

 

娘の心がないことを

なんだか悲しい気持ちなような

ああついにこうなってしまったかと

どこか冷静に見ているような

そんな私がそこにいた。

 

 

 

お互い一見冷静そう。

でも心がそこにない。

そんな感じだった。

 

 

 

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「おかあさん、でんわするから

ちゃんとでんわでてね」

 

 

ジャカルタにいる夫に

毎日電話するように、

ジャカルタに戻ったら

私に電話するつもりらしい。

 

 

もう心が止まっている私は

そんなことにも、

 

 

「いやだ」

 

 

と答えた。

 

 

娘はかなしそうに

「でてよー」と言ってた。

 

 

そしておもむろに

紙と鉛筆を持ってきて、

覚えたてのひらがなで

何か書き始めた。

 

 

渡された手紙は

母の私でも解読が難しい。

 

 

 

娘が読んでくれた。

 

 

 

「おかあさん、

わすれないでね。○○ちゃんより」

 

 

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もうどんな感情だったか

言葉に表すことができない。

 

 

なんだか情けなく、

心がギューッと痛かった。

今、思い出しても心が痛い。

 

 

4歳の娘が

「自分のことを忘れるな」と

母親に書いた手紙。

 

 

なんだそれ。

 

 

お互い、目の前にいるのに。

いっつも一緒にいるのに。

 

 

情けない。

 

 

泣けてきた。

 

 

 

そして娘と一緒に泣いた。

 

 

 

ごめんね、ごめんね。

毎日お家で嫌だね。

毎日幼稚園行けなくて嫌だね。

毎日こんな感じで嫌だね。

ごめんね。

 

 

 

2人とも心が戻って来た。

 

 

 

娘もようやく泣けてた。

4歳児に対して

なんてことしてるんだか、私は。

 

 

 

娘の心が戻ってよかった。

ごめんね。ごめんね。

 

 

 

娘と仲直りした。

 

 

 

大変だけど、

2人でここにいよう。

 

 

 

 

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私が一人でトイレに行ったとき

またもっと泣けてきた。

 

 

 

私もつらい。

娘もつらい。

きっとジャカルタに

1人でいる夫もつらい。

 

 

 

みんながうまく幸せになるには

どうしたらいいんだろう。

この状況でどうしたら。

 

 

 

そんなことを思ってたけど

元に戻った4歳児に

「おかーさーん!」と

大声で呼ばれて娘の元へ。

 

 

 

今は何が正解かわからない。

でもどこかに道はありそうだ。

まだぼんやりとも見えない、

そんな毎日だけれど、

今は2人でやっていくしかない。

 

 

 

私たち家族のしあわせの形は

どんな形なんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

娘はもういつも通り

大声でアレコレ言って、

相変わらずの強い意思で、

私と言い合いしてる。

 

 

 

心がなくなった娘を見たから

こんな娘と一緒にケンカできるのも

幸せなんだよなと

なんだかふと思える。

 

 

 

こうやって言い合えるのは

きっと幸せなことだ。

 

 

 

あの二人とも心が死んじゃって

完全に閉ざした感じを思ったら

これはこれで大変だけれど

これはこれで幸せでもきっとある。

 

 

 

もういっぱいいっぱいな

毎日の中で

そう思えたことは

ちょっと救いだったように思う。

 

 

 

それでも娘の主張は理不尽だし

私の都合はお構いなしだけど

お互い一緒に

やっていきましょかね。

 

 

 

 

「おかあさん、わすれないでね」

 

 

 

 

4歳児にそんなことを

思わせてしまったこと。

 

 

 

娘だってこの状況でつらくて

我慢してがんばっていること。

 

 

 

そして、忘れる訳ないなと

シンプルに私が気づけたこと。

 

 

 

ちょっとの幸せに改めて

気が付いたこと。

 

 

 

そして答えのない今に

またちょっとつらくなったこと。

 

 

「おかあさん、わすれないでね」事件。

きっと私はずっと忘れない。

手紙もこの気持ちを忘れないように

ずっと、ずっと大切にとっておく。

 

 

 

娘4歳。

私の母業も4歳。

まだまだ色々ありそうだ。

 

 

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まきこ 

 

 

2017年1月~バンコク

2017年12月~ジャカルタ、2ヶ国目の働きたい駐在妻。

 

「働く」を通して人が可能性を広げられる世界を

目指して「書く」こと、

「商品の販売サポート」をメインに

駐在妻としてこれからの働き方の実験中。

 

【働きたい駐在妻としての活動】

・働きたい駐在妻のコミュニティ「まなとも」発起人。

・駐妻のキャリアに関するアンケート実施

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【書く・伝える活動】
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