しゃべりの相談室


↑ 毎週金曜日、Podcast最新話更新しています!



それに合わせ台本公開もしていますので
文字で情報を得たい方はどうぞ。


では以下、#72  Podcast台本です。

#72 「喉を鍛えるには&2024年のポッドキャストを振り返る」



この番組は「人生において大切な場面での話し方、伝え方に関してちょっとしたコツをお伝えしていきます」

元局アナで話し方講師の早坂まき子と申します。
よろしくお願いいたします。


さて、今回は「喉を鍛えるには」
についてと、あと初めておまけコーナーを最初に宣言しますが
「2024年のポッドキャストを振り返る」
についてお話ししましょう!


まず前半ですね。

以前、#69 で「喉のケア、どうする?」
と同じようなテーマでお伝えしました。


今回はポッドキャスターの小野寺力(ちから) さんから最近いただいたご相談です。











mixi2 でのやりとりからのご相談でした。
小野寺さんは、焼き餃子協会・代表理事をされていて
餃子への愛を語る番組『聴く餃子』というポッドキャストを毎週配信されています。

概要欄とアメブロにリンク貼っておきますね。
餃子愛溢れていますよー!!
アイコンも印象的です、笑


『聴く餃子』



で、喉のケアについては#69にて詳しく解説していますので、「喉を鍛える」についてご紹介していきましょう。








ざっくり#69をおさらいすると…


・うがい、手洗いは必ず

・のど飴

・水、お茶を欠かさない

・喉が少しでも「ヒリっとする」ならすぐに耳鼻科

・仕事以外はマスク

・よく食べよく寝る

・ストレスを溜めない


というような具体的なアナウンサーもやっている健康な喉をキープする方法をご紹介しました。


特に冬は「乾燥」しやすい季節なので、風邪などのウィルスが浮遊してうつりやすいわけですよね。 

だから「喉の潤いを保つ」というのと、「疲れやストレスを溜めない」「免疫力をつけふ」というのが基本といえば基本ですが大切だよって語りました。


その上で、相談者・小野寺さんのご相談
「声が枯れやすい」「喉の鍛え方が知りたい」ということにお答えしますね!


おすすめなのが

《毎日声を出す》

です。

超絶シンプルでしょう??


ただシンプルだけれど難しい話ではないので
ポッドキャスターだけでなくビジネスマン、就活生も参考になると思います。



《毎日声を出す》
これ小野寺さんもご自身で原因がわかっていらっしゃるようで
「普段ひとりで黙々と仕事をしているために、話しているうちに声が枯れやすくなりまして」って分析されているんですよね。


そうそうそう!
そこに原因、あります!


声を出していないと、声は衰えます。
声と共に喉も衰えやすくはなります。
対人への発声として使われないので、喉もお休み状態になりやすいんですよね。


だから

《なるべく毎日、人と喋る》

っていうことをやっていないと、衰えます。


で、声と言ったら
アーティストの人がボイストレーナーに通うのって何で??って考えると
あーそっか!ってわかりますよね。


プロのアーティスト、歌い手さんは
高音が出せるように、とか
表現力が豊かに、とか
上達を目指すと同時に

「人前で歌う声や喉」をキープさせるために
発声練習とかもやってるわけですよ。
基本中の基本なんです。


アナウンサーも同じです。
特に若手であればあるほど、人前で喋る声作りのために発声練習とかを毎日やります。


ベテランアナウンサーとかは、もう声や喉が出来上がっているので発声練習も本番前、1.2分で済ませちゃう、って方もいますけれどね。


でも慎重派の知り合いは、アナウンサー歴20年でも
今だに仕事前、毎回発声練習を10〜20分ルーティーンとしてしっかりやる、っていう方もいますよ!
準備体操みたいな感覚なんでしょうね。



で、今回の結論に戻りましょう。
そう、声や喉を鍛えるために
 《毎日声を出す》

もうね、私毎回こうやって根性論を展開するから昭和丸出しなんですけれど
騙されたと思って毎日声を出してください!






慣れていない人ほど
「対人の状況」で声を出す、方が良いのですよ。
 
なぜなら、他人に「伝えよう」という気持ちがエネルギーに繋がりやすいから。

声が小さかったり、エネルギー乗ってないと
「ん?もう一度言って?」とか聞き返されることがあるでしょ?
あれってありがたいことなんですよ。
加減がわかるから。


冒頭にてご紹介した話題で
小野寺さんが見つけたNHKの番組内で「エネルギーのこもった声を出すための訓練に、ハミングが有効」ってネタあっ他じゃないですか。


それは本当にそう!有効なんですよ。
「んー」のハミング
あとは「あーーー」と声を出す。
小野寺さんが教えてくださったNHKの番組サイトにも書いてあります、笑。





ただこの訓練、向き不向きがありまして
・自分以外誰もいない環境で、張った声=エネルギーのこもった声を出せる人と
・出せない人、がいるわけです。


これはね、一応12年「人前で話す」っていう指導しているからこそ、知れたことなんですけれどね。
恥ずかしいとか、どのくらい貼ればいいのか加減がわからないとかね。

あとはサボる、続かない。
まぁね人間ですからね。
ついついってこともあるでしょう。


ってなると、対人つまり他者に何か伝えるっていう環境に置いちゃったほうが「エネルギーをもった声」は出しやすくはなるんですよね。


ただ、テレワークとか自宅で仕事をする人が増えているのだとしたら他者と会わずに一日が終わる方もいらっしゃるわけですよね?

今回の相談者・小野寺さんもそのうちのお一人のようですので、そういった方は一人でもいいから

《毎日、声を出す》
ってことをやってみてください。

それはつまり
《発声練習やってみてください》

になるわけですね。


早い人で1ヶ月、人によっては3ヶ月ほど、6ヶ月やればかなりの人が安定感が増すのを感じられるはずです。

身体や喉が慣れてくるのが体感できるかと思われます。


で、ポッドキャスターだけでなくビジネスマン、就活生は
毎日発声練習とかボイストレーニングするってことは、よっぽと意識高くないと継続が難しいでしょう。


なので、短くていいんです。
喋り手業界で有名な「外郎売」を毎日やらなくていいし
朗読の本を全て読むとか
ハードルをいきなり上げないでください。


「これならできるかなー?」くらいの分量でいいんですよ。

私だとね、長いと続かないし
自宅じゃなかなか大きめの声出しづらいので
「いきしちに、ひみいりい」
「かきくけこ」
「イライラするから笑われる、照れるからからかわれる、だらだらすから あなどられる」


コレだけ、です。
理由は、カ行と、ラ行が出しづらいので。 

こうやって滑舌練習しつつ
貼った声、エネルギーを込めた声を出すような意識で発声練習やっています。


そう、つぶやきじゃだめですよ??

《エネルギーを持った声を、毎日一人でも出し続ける》

これが大事です。


で、物足りなくなったら
『外郎売』を全文声に出す
とか
朗読しやすい本などを全文声に出す
とか発声練習の中身を増やしたり、難易度上げたりさせてください。



余談ですけれどね、前回お寺の住職さんネタをこのポッドキャストで語りましたよね?
#71『真面目に語るか おちゃらけて語るか』


でね、昔むかし「毎日お経を唱えるおじいちゃんおばあちゃんは健康維持につながる!」
みたいな元気の秘訣特集番組を、テレビで見た事があるんですよ。

番組名忘れちゃったんですけれどかなり昔の番組です。


で、前回#71 でお伝えしたように私お寺が身近な存在だったので、このテレビ番組を見た時に
「たしかに、お寺に通うおじいちゃんおばあちゃん、みんな声が元気だしハリがあるなぁ」と子どもながらに実感していたんですよね。


で、親戚の叔母がね、高齢のおばなんですが
高齢者施設に通い出した頃
朗読の時間があったんですって。


でもその叔母って若い頃からお寺でお経を毎日読むような環境にいたから、同年代の人たちよりも声がものすごく通るし、張った声が出せるから目立ってたんですって。

やっぱり《声を意識的に声を出す》って習慣を持つ人たちって喉が鍛えられているんだろうなーと実生活で知れたよってことを最後に付け加えておきます!



といいますことで、ここまでお聴きいただきありがとうございまーす!


話し方・伝え方に関して質問ありましたら、番組概要欄のお便りフォーム、もしくはXやInstagramのDM・コメント欄で受け付けています。

それでは皆さん
一緒に、前向きに、頑張りましょー!!




今回のおまけ(雑談)コーナーは…

2024年のポッドキャストを振り返るよ!という話


・フォロー、そして聴いてくださった皆さまありがとうございました

・大学で今年答えてきた質問、176

・来年はゲスト回を増やしたい