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それに合わせ台本公開もしていますので
文字で情報を得たい方はどうぞ。



では以下、#62 Podcast台本です。

#62 選挙演説から学ぶスピーチのコツ


この番組は「人生において大切な場面での話し方、伝え方に関してちょっとしたコツをお伝えしていきます」

元局アナで話し方講師の早坂まき子と申します。
よろしくお願いいたします。



さてアメリカは大統領選挙が目前なので、ニュースを見ている人はトランプ氏とハリス氏の討論会や選挙演説を見聞きしていることでしょう。



そして日本国内に目を向けても、衆議院が解散され衆議院選挙が告示されましたね。


おそらく皆さんの身近なところ、駅前や大型スーパーや施設の前などで選挙演説をする候補者が増えることでしょう。



多くの話し方講師は、この選挙時期というのが大勢のスピーチに触れられる絶好の機会だったりするんですよね。

あとは、直接候補者のスピーチ指導をされて携わっている方も少なくないでしょう。



で、「大勢のスピーチに触れられる絶好の機会」であるこの選挙期間に、候補者のどんなところを参考にしたらいいのか、解説していきます!







ということで今回は

選挙演説から学ぶスピーチのコツ

といったテーマでお送りします。



ただ!

「スピーチのコツ」とひと口で言っても沢山ありすぎるので絞りますね



1. 聞いている人の顔、反応を見る

2. 抑揚をつける

3. 内容に合った表情



基本中の基本じゃーーん!と思うかもしれませんが

政治家を目指す選挙演説って、この3つのポイントがとっても顕著なので、わかりやすい参考にしやすいので

改めてご紹介しています。



1. 聞いている人の顔、反応を見る


実際、駅前とかで候補者の人たちの演説を見聞きしてみてください。


しっかり聴衆、つまり集まった人たち、有権者たちの顔や反応を見ているんですよ。

ベテランはもちろんどんな新人でも、これはほぼ全員が意識していることでしょう。



もし政治家を目指す人が下を向いていたり

原稿やカンペばかり見ていたり

って話し方だったら、皆さんはどう感じますか?



別に気にしない、という方もいるでしょう

ただこの立ち居振る舞いは「非言語情報」と言って、言葉以外の視覚情報で、かなり《印象》に影響をもたらすんですよ。



なんか信頼できそう

なんかリーダーシップとってくれそう

なんかこの地域を良くしてくれそう



などなど、話す内容と共に、見た目・立ち居振る舞いなどの複合的な要素が「人の印象」をつくりあげていくわけです。


で、これらはだいたいの場合、受け取り側は《無意識に》印象を抱いているわけです。



「なんかこの人良い人そう」って初対面なのに抱くこと皆さんもありませんか?

まさにソレです!



で、政治家を目指す候補者は、そういった非言語情報の影響力というのを知っているからこそ、とっても大事にするわけですね。


だから、有権者の目を見て、熱弁するわけです。


ぜひ皆さんの候補者の演説を見かけたら、話している時の目線、視線というのをチェックしてください。



そして皆さんが、大勢の人の前で喋らなければならない場面の時には、是非とも聞いている人の目や反応というのを意識して伝えましょう。



暗記できない、もしくは原稿が手元にないと不安といった方は

「絶対下を見ちゃダメ!」というわけではありませんが

下、つまり原稿を見る時間をなるべく減らせるように練習すること。


そして、文章の頭と終わりはなるべく聞き手を見る、これらを意識して準備してください。



ついつい下を見たくなるという方も

最初と最後は前を見る、ビシッと締める、これだけでも印象はガラッと変わりますよ。

やってみてください! 



🎵



2. 内容に合った表情


1.の「聞いている人の顔、反応を見る」に続いてこちらも《非言語情報》についてです。



表情に関しても、候補者の選挙演説はとっても参考になります。


・有権者に自分の意思を伝える、とか

・この地域をどう改革するのか、

・よりよい暮らしにするために何をしようとしているのか、などを候補者が語る時に

どのような《表情》をしているかも、併せてチェックしてみてください。



演説を聞いている人々の反応を見ながら訴えかけている時、、候補者はどのような表情なのか?


力強い眼差しなのか

優しい笑顔なのか

悔しさ、悲しさ、をにじませているのか


表情によっても、受け取り側はどんな印象を抱くのか変わってきますよね。変わるんですよ!



そして注目は《内容に即した表情》をしているかどうか、なんです。


候補者が


・真剣な話をしているのに、ヘラヘラ笑っている

・悲しい話、切実な話題をしているのに、満遍の笑み


だとしたらば、聞き手としては違和感を抱きませんか?



だから、パブリックスピーキングの場では

非言語情報の一つでもある《表情》についても

なんとなく、ではなく戦略的に表現した方が「伝えたいことを伝える」に繋がります。


おそらくほとんどの候補者はこの《表情》も意識して演説しているはずですよ。



是非この《表情》についても候補者の演説から学んで皆さんも参考にしてほしいですね!







3. 抑揚をつける



選挙演説の大きな特徴として、抑揚をはっきりつけた伝え方をしている人が多い、というのがあります。



抑揚がよくわからない方は、真逆を想像してみましょう。


・最初から最後まで棒読みの演説

・盛り上がる山もない、オチもない演説


こういった選挙演説は、聞く側も大変です。

抑揚のない、棒読みで盛り上がりもない喋りを30分とか長時間聞くのはしんどい…となっても仕方のない反応でしょう。



で、選挙演説における《抑揚》は、かなり誇張されているので分かりやすいです。

・強調したいところは、大きな声で、とか

・間をたっぷりおいて…とか

・惹きつけたい場合は、有権者に問いかけたり、二度三度繰り返したり、キャッチフレーズ的なもので印象づけたり。



候補者たちは、このように様々なスピーチテクニックを駆使して訴えかけるはずなので


選挙演説は「人前でしゃべる」ことを磨きたい人にとって参考になるポイントが沢山あります。


是非せっかくこの時期、選挙活動していますので見たり聞いたりしましょう。

そして参考になるなー、といったテクニックは真似してください



で、あとは

実際に駅前とかで聞くだけではなく

今の時代、候補者の話し方は、YouTubeチャンネルとか動画でもチェックできるし

生配信されている候補者とかもいらっしゃるので

参考になる素材はたーーっぷりあります!



更に細かく分析したいなって方は、リアルの対面での演説と

インターネット上の演説やトークと両方を見聞きして特徴を掴む、そしてそれぞれどう使い分けているか分析したり

良いところを見つけたりして、参考にするっていうのをオススメします。




といいますことで、ここまでお聴きいただきありがとうございまーす!


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一緒に、前向きに、頑張りましょー!!




おまけコーナーは聴いてのお楽しみです。