早坂の Podcast最新話公開


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それに合わせ台本公開もしていますので
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では以下、#58 Podcast台本です。

#58  フィラーを封じるには


この番組は「人生において大切な場面での話し方、伝え方に関してちょっとしたコツをお伝えしていきます」

元局アナで話し方講師の早坂まき子と申します。
よろしくお願いいたします。


前回の『聞きやすい話し方ってどんな話し方か?』
というテーマの#57 に対して、またご質問いただきました。

ありがたいことですねー助かります!


ではそのご質問ご紹介しますね。 

前回、聞きやすい話し方になるための3つのポイントの中で、《クセが強すぎる話し方をやめよう》といったことを解説しまして
そのあたりからのご質問でした…


「クセの例でいうと、フィラーが多い人も気になりますよね。
「あー」とか「えー」ならまだいいんですが
「ゆえに」「つまり」「で、あるから」みたいな接続詞をフィラー代わりにしている人が職場関係の周りに特に多くて・・・そこが気になって話が入ってこない場合がよくあります」

「ちなみに、アナウンサーの方って、フィラーを消す?出さないように訓練する?ようなことをするのでしょうか?」


といったご質問でした。


ということで……

今回のタイトル『フィラーを封じるには』


です!!


冒頭でご紹介した質問をもう一度繰り返しますね。 

「アナウンサーの方って、フィラーを消す?出さないように訓練する?ようなことをするのでしょうか?」

お答えとしては
「そうです、フィラーを出さない、口にしないように訓練します!」です。


練習します。
しまくります。
フィラーの改善は時間はかかるし、一瞬では直らないかもしれませんが練習しないと直りません。


なぜかというと、フィラーって「クセ」になっている人が多いです。
特に無意識な「クセ」となっている人ですね。


ただ、前回チョロッと触れましたが
トークに置いて「クセのまっったくない人」ってあまりいません。

誰もが何かしらのクセを持っているでしょう。

語尾が伸びるとか
抑揚がないとか
必ず語尾に「〜〜ねー」と毎回言っちゃうとか

挙げたらキリがないくらいにクセのバリエーションあります。
私も話す時のクセ、あります。


今回フィラーに特化しますが
そもそもフィラーとは…
会話やスピーチなどにおいて「えー」「あのー」「そのー」と、話し始める前に場繋ぎを発するものです。
 

それでは、「このフィラーを封じる、あまり口にしないようにするにはどんな練習・対策をしたらよいのか?」をこの後お伝えしまーす






練習方法を紹介する前に「えー?フィラーってダメなのー?」って思う方へ説明すると
ポイントは「フィラー頻繁に多用する」ってところなんですよ。
 

一回のプレゼン10分間で、たった一回とかだったらそれほど気にならない、耳障りとはならないのではないでしょうか?
たった一回ならね。

理由としては、《自然な喋り》としては効果的だからです。
  

ただ、フィラーが多すぎると、ご質問下さった方のように聞き手からすると
「話の内容より、フィラーが気になっちゃう」
つまり「耳障り」となるおそれがあるわけです。


だから、人前で話す時…
かしこまったビジネスの場面とか、特にここぞという大事な場面ではなるべくフィラーを頻繁に発さない方がいい、というのが話し方業界の定説です。


質問者さんの周りでは、「ゆえに」「つまり」「で、あるから」 などをフィラーのかわりに使う方が多いとのことでした。


これって、本来の使い方がなされていないってことですよね。
例えば、「ゆえに」という接続語は、 「前に述べた事を理由として、あとに結果が導かれること」 を表すはずなのですが
そういった意味で使われていない…
だからフィラーとして聞こえてしまい気になる…聞きづらいなってわけですよね。





じゃあどんな練習、対策をしたらいいのか?
本題です。


それは、練習する時、フィラーを口にしたら冒頭からやり直す。その繰り返し、です。


アナログだなぁーーーと思ったそのこアナタ!
そうです、地味です、地道です、アナログな練習法です。

でもシンプルでしょう?


私#1 から何度も何度も説明していますが
練習しないと上手くなりません。
Podcast聴いているだけ、本を読んでいるだけでは、話し方、伝え方は上達していきません。


ぜひ、練習してください!

今回は【フィラーを封じるには】についての回ですので、ここに焦点をあてて練習方法を順番に解説しますね。


1.まず、自分がどんなフィラーのクセを持っているか認識する。己を知るところからスタートです。

2. 喋りの練習する時にそのフィラーを発さないよう留意する。 
「あのー」がクセならば「あのー」を言わない!ってルールを決めるんです

3. 練習中、もし2回以上ルール違反したら、つまり癖フィラー頻繁に発してしまったら、また冒頭からやり直す

これを時間と体力が許す限り、繰り返す

以上です。



「うわーーーめんどくさい!!笑」
って思いました?

ただこれがアナログですが、着実に上達しますよ。

これ、大学生に伝えるとわりと素直に受け取ってもらえていて特に
元吹奏楽部、元コーラス部、元ダンス部、とかは「やったことあります!」って反応くれるんですよ。

↑具体エピソード


何か人前でパフォーマンスする、っていう経験を持っている方は、やった事あるでしょうねー


これさらに上級編の練習方法がありまして…

さきほどの1.2.3のつづきは

4. 録画、録音する  
です。つづいて

5. 録画、録音したものを自分で聴いて反省会をする、改善点を見つける

さらに、
6. 他者に見聞きしてもらう



本気で上手くなりたいならここまでやることをオススメします。
これだけ面倒だと、あまり皆さんやりたがらないんですよね。
特に6. 他者に聴いてもらうのって恥ずかしいし、ダメ出しされるの嫌だし。

でもやりたがる人が少ないからこそ、この4.5.6 までやると突き抜けられますよ!


リスナー皆さんの中で喋りに関して練習や準備をしなきゃいけないであろう場面って
スピーチ、プレゼンテーション、営業トーク、就活、転職の面接とかを目前に控えているときでしょう。あとはポッドキャスターの方とか。


前回にPodcastやってる人がどんどん話し方上手くなる、って話題をしたじゃないですか。
プロの喋り手じゃなくても回を重ねるごとに聴きやすく、魅力的になっていく…
この理由って、まさに先ほどの4.5.6 まで繰り返しやってるからです。


トライ&エラーを続ける人は、やはり強いですよ!

是非4.5.6 までやってみてください!
個人的にこの4.5.6 までやって上達しない人に出会った事ないですよ。



そして、練習する時に、やみくもにやるんじゃなくって
自分が改善すべき点、留意すべき点を意識しながらやってみる!
これが上達するにあたって、効果があります。


メジャーリーガー、ダルビッシュ有投手の
「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと嘘つくよ」って言葉がXでバズったことがあるのですが、まーさーにこれです。


ということで
【フィラーを封じるには】の練習方法をお伝えしました。

正直、話し方、伝え方を磨きたいなら、方法はだいたい同じです。
改善点を意識しながら、トライ&エラーを繰り返していく!

人によってかかる時間は異なりますが、練習するなら絶対上手くなりますよ!と断言しておきます 



といいますことで、長くなりましたがここまでお聴きいただきありがとうございまーす!


話し方・伝え方に関して質問ありましたら、Spotifyの番組概要欄、もしくはInstagramやX(旧Twitter) のDM・コメント欄で受け付けています。

一緒に、前向きに、頑張りましょー!!



※おまけコーナーは聴いてのお楽しみ

内容
その1. 今回解説した「フィラー」の補足。
早坂がよく注意されていた「まぁ」について。

その2. 永井譲治先生を偲ぶ会について感想。


以上です。