早坂まき子Podcast by Spotify


↑Spotifyにて最新話、無料で聴けます。



アナウンサー就活生向けのPodcast 新エピソードを公開しました!

それに合わせ台本公開もしていますので
文字で情報を得たい方はどうぞ。

では以下、#29 のPodcast台本です。

#29 自己PR 「私は○○な人です」型にハマりすぎない編


この番組は「アナウンサーになりたいという方に向けて、就職活動に関連したちょっとしたコツをお伝えしていきます」

元局アナで話し方講師の早坂まき子と申します。
よろしくお願いいたします。


今回も「自己PR関連についての解説回です。
#20と28、続けてお聴きいただけたらより伝わる内容でーす。

タイトルどおり自己PRにおいて
【私は○○な人です】という表現に気をつけようというお話。


これは先日セミナーに参加してきたんですよ
マイナビの《START》という大学1.2年生向けの就活関連の情報発信をしているところが開催したもので

元電通コピーライターの田中泰延ひろのぶさんと、出版経験も多数ある小林昌平さんというプロの書き手による
『印象に残る自己PRの書き方』セミナーでした。
大学生向けの内容です。

で!!

このセミナーの主旨としては
《型にハマった自己PR、やめない??》
というのを就活生に問いかけるもので

大学生に話し方とか就活アドバイスをしている指導者としては、わかるーわかるーと共感の嵐でした。


田中ひろのぶさんが普段からSNSでもセミナーでも学生さんに向けて投げかけていらっしゃるのが
「私は○○な人間です」
から始まる自己PRってもう聞き飽きたよね、型にハマりすぎだよね。やめてみない??
ってことでした。

○○に入る、あるあるはですね…具体例あげますと
「私は…
行動力のある人間です
継続力を持っている人です
効率化を進められます
強みは、忍耐力があるところです

とまぁどれもこれも、就活生からしたらドキッとする指摘ですよね。


そう「結論から伝えることの大切さ」って就活生も一度なら聞いたことがあると思うのですが
それをコピーライターお二人は真っ向から否定してるわけ。


理由としては
「私は誠実な人です」
と言われて、面接官はそれを信じるだろうか?
「そっかーあなたは誠実な人なのねー」と文字通り受け取るでしょうか??

ってことです。

私もね、就活生のエントリーシート見たり動画や面接練習したりしていてすっっごく気にしていたポイントなんですよ!

果たして「私の笑顔は周りを明るくします!」
って言い切るところから始まる自己PRって…どお??

よく「面白い人間は自分で面白いって言わない」
「優しい人は自分で優しいって言わない」
アレと同じです、笑。

要するに「それ、自分でいうかー?!」っていう突っ込みですね。
誠実だね、明るい人だね、面白いね、って相手が決めることじゃない??っていうのがセミナー主旨なのよ。

これは有益な情報ですよー!
特に大学1.2年生からするとね。


だから結論ファーストが有効的なのも間違いではないんだけれど
ただ、自己PRにおいて人柄をアピールしたい時にはどストレートな結論ファーストよりも
エピソードを披露した上で相手、就活でいえば面接官が「あ、この人は粘り強さあるな」とか「このの温厚さが良い所かな」とか「モノをはっきり主張できる人だな」とか聞き手が感じとる、受け取る方がよっぽど良いのでは???

ってことです。
ご理解いただかけましたでしょうか?

この後はこのセミナーで得た情報を、アナウンサー就活流に深掘り解説します




私は他の業界の就活は詳しくないので言及しませんが
ここからは、アナウンサー志望者に向けてお伝えします

《自己PRにおいて書き言葉の場合、人柄・人間性を伝えたい時に「私は○○な人間です」と言った型にハマったスタートはさけた方が埋もれないかもね》

だってもう人事もアナウンス部長も見飽きてる可能性があるから。
コピーライターのお二人の提言も納得。

だけど、
《アナウンサー試験において、面接の時には。つまり話し言葉の時には結論ファーストの方が有効的なことも多いよ》
と付け加えたいかな。


【中略】Podcastをお聴きください


なぜ話が長いとあまりよい印象にならないかっていうと
聞き手に優しくないから。なんですよ。

面接の話し言葉ってリアルタイムだから、一時停止もリピート再生もできないじゃない?
だから集中力を要するわけなんですよ、動画以上に。

先程の結論をオチとして、後回しにした構成の自己PRって、最後までじーーっくり集中して聞いてあげないといけないわけ。

これって聞き手に優しくないよね、ってことです。
だって今日の面接はあなた一人じゃないんですもん。

そもそもアナウンサーって短時間で情報や説明を誰にでもわかりやすく伝える仕事だから、うーーんどうだろうね??って思われるかもね。

といった予想をしてしまうんですよね。


セミナーを通じて感じたのは
やはり伝え方に《絶対的な正解はない!!》にいきつくのよね。
書き込みも話し言葉も。

実際セミナー内で早坂がこの結論ファースト問題について質問したら
「長文な場合とか会話だったらば、先に結論に言及した方がよいこともあるね」と小林さんからハッキリフォロー回答いただきました。


まとめると…
結論ファーストが「悪」なのではないのよ。
だけれど、「あまりにもそのテクニックが広がりすぎてつまらない自己PRが量産されすぎだから、埋もれちゃうかもよ?もったいないかもよ?」
っていう提言なのよ、コピーライターのお二人のアドバイスって。

話し方講師の早坂の立場から考えるに
自己PRにおける結論ファーストってたしかに今や面白味に欠ける、デメリットだけれど、「下ブレ」を避けられるというメリットがあるのよ。
「あの人何が言いたいのか、わからない」を避けられる万人受けの法則なんだよ、とフォローしたいですね。

結論ファースト
結論後回し

どちらもメリットデメリットあるから。

あとはアナウンサーを目指すのであれば「自己PRをどうぞ」と問われて
「私は○○な人間です」
「私の強みは○○です」
じゃない表現を工夫して考えたら?ってのを提案したいかな…

型通り以外の、自分の人柄や性格を表現する方法って
あるよ、あるある!
セミナーでも軽く触れられていたんですけどね。

えー例えばどんな??ってゆーのは…
この先はアナセミ生に具体的にアドバイスしていきたいと思います。笑。