十二月大歌舞伎 第二部
『爪王 』『俵星玄蕃』年内観劇納めしてきました。
分かりやすくて観やすいニ作品。
『俵星玄蕃』は赤穂浪士討ち入り前の浪士たちや江戸の町を描いた新作歌舞伎です。
坂東亀蔵さん、身を潜め 蕎麦屋に扮して…からの赤穂浪士姿で再登場って精悍な様が素敵だったな。
身分を隠している前半、松緑さんとの緊迫感あるやり取りは安定感抜群のお芝居よ…。
一朝一夕には創り出せない空気感や安定感よね。
アナウンサー同期の竹内久乃(坂東久乃)ちゃん旦那様のご活躍役をマイマイと観てきました。
年末らしい良い観劇納めを、久乃ちゃんありがとう!
そして『爪王』も中村勘九郎、七之助兄弟のおふたりだからこその舞台でした。
中村屋伝統の激しい舞を軽やかに、スピーディーにこなして目を引きます。
鷹と狐に見えるからすごい!
勝手ながら同世代 (お兄さんが同じ81年生まれ) からすると毎日舞台をこなしながら、家と技術を伝承し、後継者を育て、子育てもし、休みもほぼなく、色々な挑戦を繰り返しながら、代々の人気を維持する中村兄弟は
「ただただ凄いなーーー!」と心地よく傍観して楽しめるのよね。
まさに天晴れ。
年末恒例のフジテレビ中村屋ドキュメントも楽しみにしております。
今年はエンターテイメントの世界で色々ありましたね。
令和の時代に合わせて変わらないといけないこと、変わらない方が良いこと。
その精査や変革が各関係各所、難しい局面に来ていそうですが舞台鑑賞を趣味とする者しては、待つしかありません。
そう、じっと待ちます。
来年は日本のエンターテイメント界が明るい話題に包まれますように……。