毎週金曜日朝8時に、アナウンサー就活生向けのPodcast新エピソードを公開しています!

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それに合わせ台本公開もしていますので
文字で情報を得たい方はどうぞ。

では以下、#13 のPodcast台本です。




#13「緊張との向き合い方」


この番組は「アナウンサーになりたいという方に向けて、就職活動に関連したちょっとしたコツをお伝えしていきます」

早坂まき子と申します。
よろしくお願いいたします。


「緊張」に関する質問が3つ届いておりましてようやくお返事します。


・私は緊急しいで、アナウンススクールで原稿読みをする時ですらドキドキしてしまいます。どうしたらいいですか?アナウンサー向いてないのでしょうか?

・面接に進んだら、テレビ局内に入れる喜びがあったのですがそれと同時に緊張が高まって納得のいく面接とはなりませんでした。どうしたら緊張せず臨めるでしょうか?

・インターンで、まるでカメラテストのように「スタジオでニュースを読んでみよう!」といったことをやりました。照明も沢山あり、多くの人に見られちゃうということでかなり緊張してしまいました。周りの就活生は堂々としていて、あーこれは自分はまだまだなんだなって気付きました。アナウンサーの人たちは普段から緊張対策ってされていますか?



とそれぞれ少しずつ身バレしないように文章編集はしましたが、共通するのは「緊張」に関しての質問でした。


綺麗事ぬきのお返事をすると
「即効性のある緊張を取り除く方法は【ない】です!」


はい。ないんです。


とか言うといやいやいや、そういう答えを期待してたわけじゃないのにー」って声が聞こえてきそうですね。


まず知って欲しいのは、周りの人もねぶっちゃけ緊張してると思いますよ。
スンとしてる隣の子も
リラックスしてお友達とお喋りしている子も

大なり小なり緊急してるわけ。
それを見せないようにしているだけで。



あと大御所アナウンサーでもよく仰るのが
「緊張しない喋り手なんていない」
っていう事実。


もちろん手がプルプル震えるとか
頭真っ白になってしっちゃかめっちゃかなんて
60.70代以上のベテランアナウンサーならあまりいないかもしれない。 


ただ、「良い緊張感をもって臨む」を意識してると前に元フジテレビの露木茂アナウンサーがテレビ番組で語っていらしたのを私も若い頃拝見したことごあります。


というわけで、もう一度繰り返しますね。

さきほどね、緊張関連の質問に対して
綺麗事ぬきのお返事をしました。

「即効性のある緊張を取り除く方法は【ない】」

まずはこれを知ることからスタートしましょうね。
そう、無いんですよ。ありません。

緊張を打ち消す魔法の杖はないんです!

あったらとっくにその方法が世界中に拡散されているし
全人類が実行してますからねー。


それじゃあどう緊張と向き合ったらいーの??
っていうのを3つ提案しまーす




それでは【緊張対策3つ】解説いきますね。


⑴ 緊張しないじゃなくて「緊張はするだろう」と予測して準備する
⑵ 緊張する時どんな現象が起きちゃうタイプかを知る
⑶ 自分なりの緊張対策を用意する


はい、この3つ。
面倒くさいなーーと思ったアナタ。

アナウンサーになったら日々緊張と向き合うでしょうから、逃げずに向き合っておきましょうね。



では一つずつ解説いきます。


⑴ 緊張しないじゃなくて「緊張はするだろう」と予測して準備する

緊張しないなんてまぁムリなんですよ。
沢山の経験をして慣れているプロのベテランアナウンサーだって緊張することあるんだから。
就活生ならばそりゃーしますよ、緊張。


だったら「緊張しない」のを目指すのではなく
「緊張はするだろうな」と予測して、準備練習してください。


でね!


最初の質問者の方が、アナウンススクールでも ニュース原稿読むだけでも緊張するって言ってましたよね?

それって悪いことじゃなくて
おそらく面接進んだら、カメラテストになったら、緊張するんですよ皆さん。


だからアナウンススクールでの緊張は意味があってね
「あぁ私って注目されると緊張するタイプなんだな」って現実と向き合えてるわけじゃないですか。


だから
(アナウンススクールでの緊張は、きっと本採用試験では何倍もの緊張に膨れるかもしれないな)
って予測する上での経験の一つになるんですよね。


で、試験だけじゃなくってアナウンサーになってからも
バクバクいってる心臓とか
背中にかいちゃう冷や汗とか
震える手足とか

無くならないなー、これら向き合っていくんだろうなーってのが想像つくと思います。
アナウンサーという職業のイメージアップです。


冷静にニュース伝えてる有名なあの人だって、憧れのあの人だって、みんなみーーんな緊張してるのよ。見せないだけで。




それでは2つ目いきますね
⑵ 緊張する時どんな現象が起きちゃうタイプかを知る

これは⑴でだした例…

バクバクいってる心臓とか
背中にかいちゃう冷や汗とか
震える手足とか

のように
緊張したらどんな現象が自分に起きるか、知っておくことをオススメします。

知っておくとね、対策ができるから。
ベテランアナウンサーがなんでスンッとクールに緊張していないかのように生放送に出てるかっていうと
自分の緊張の傾向と対策を、模索してきたからなせる技なわけですよ。


ちなみに早坂は、緊張すると
・手足が震える
・顔が赤くなりやすい
・覚えていたはずのセリフ、コメントがパーーンと飛んじゃう

こんなところでしょうか。

これも最初一年目はわけもわからずただただ緊張の中仕事に臨んでいたんですよ。
だけど2.3年経つと、「苦手な仕事」「緊張が高まるきっかけや瞬間」とか自分で自分のことが理解できてきたんです。

そうなると、緊張しても心構えができているので
「あー予定通り手足震えたきたなー」ってパニックにならずに済むんですよ。




⑶ 自分なりの緊張対策を用意する

⑵ の緊張の傾向とか分析ができたら次、は対策を見つけましょう。
これは人それぞれでいいんですよ。


周りのアナウンサーに聞いてみた緊張対策は…

水を飲む
口回りの体操をする
苦手な行を繰り返し練習する
飴とかガムとかを本番直前に口にふくむ
共演者と雑談して気持ちをリラックスさせる
台本に集中する
お守り、ラッキーアイテムをもつ
原稿に「ゆっくり!」と大きな文字で書いておく
「いっぱい練習したんだから大丈夫」と言い聞かせる


早坂の緊張傾向と対策はこちら
・手足が震える
原稿を紙ペラ一枚持つと震えがバレるので
ボードを付けるとか手のひらに収まるほどの小さなメモにする。

・顔が赤くなりやすい
チークをあまりぬらない。
どうせ緊張で頬がピンク色になるから。

・覚えていたはずのセリフ、コメントがパーーンと飛んじゃう
飛んでしまうことを想定して、コメントを一字一句書いたカンペを用意する

こんな感じで対策やってましたねー。

おそらくアナウンサーそれぞれ緊張の傾向と対策、やってると思いますよ。


アナウンサー採用試験ってその「緊張に対してどう向き合う人なのかな?」っていう点も審査されてると思いますよ。
なぜなら、アナウンサーに必要な素質だから。


といいますところで、ここまでお聴きいただきありがとうございました。
この後はおまけコーナー、今回は雑談小ネタも緊張についてです!


【 おまけコーナーは聴いてのお楽しみ】


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可能な範囲で番組内にてお答えしていきます!

それでは、就活生の皆さん
一緒に前向きにがんばりましょう