今回、宝塚星組『1789 バスティーユの恋人たち』を運良く3回観られたんですよ。
その3回目は、なんとトップスター休演というまさかの事態で代役公演でした。
これ、宝塚を知らない方にはピンとこないでしょうが
宝塚の歴史上、トップスターさんが休演ってとーーーっても珍しいことなのです。
(過密スケジュールの中、どれだけトップスターさん達が命懸けだったのか…ってことですよね)
匠ひびきさんのご病気による休演 (2002年) 以来で、宝塚ファンの中でもザワつきました。
コロナ禍以降、いつもならスター級の人たちが体調不良な場合は、公演そのものを休止させていましたが
今回は、いろんな大人の事情もあったのか…代役公演実施に阪急が踏み切ったことにめちゃくちゃ驚きです…。
( 株主総会などでも代役公演について話題になってたもんなぁなんて邪推しちゃう私 )
たまたま友人が友の会で当ててくれた公演がまさかの代役公演。
しかも主演ロナン・マズリエ役を元月組、暁千星さんが演じるので期待して席についたら……
すっっっごく意外でした。
まさかあんなに猛々しいロナンを観られるだなんて!!
童顔で可愛い暁さんのイメージを未だに引きずっていたので (月組時代見過ぎたから…いい加減アップデートしよ?)
少年っぽさ、爽やかさ溢れるロナンを勝手に妄想して行ったら全然違った…。
終演後、友人と興奮して感想を交わしていて
「礼真琴さんのロナンはひもじくても我慢してお腹グーグー鳴っても耐えてそうな優しさを感じたけれど
暁千星さんのロナンはお腹空いたらその辺から悪気なく食べ物かっぱらって、なんなら喧嘩もしそう…」という印象が一致。
そのくらい、活気盛んな眼光鋭いロナン・マズリエでした。
何が言いたいかって
とっても素晴らしかったーーー!!
8年前、月組版『1789』ではピヨピヨなフェルゼン伯爵だったのに…
いつのまに…そんな…男前になったん…………?
さらに
同じく元月組・ペイロール伯爵役、輝月ゆうまさんとの芝居
同期・デムーラン役、天華えまさんとの芝居
同期・マリー・アントワネット役、有沙瞳さんとのフィナーレ絡み
エモすぎるでしょ…。
ちなみに、他代役の皆さんも素晴らしくって
代役デムーラン・天華さんも、なんなく名ナンバー歌いあげて余裕すら感じるし
代役ダントン・碧海さりおさんは、イケおじ役がお上手で色気もあって良い味出してましたし
代役ラマール・鳳真斗愛さんなんて、シリアスな場面の後、何度も笑いをとる堂々たる姿に星組らしさをみせてくれました。
いやーーー「みんなでこの状況を乗り越えるんだ!」といった星組さんの緊張感と集中力をビシビシ感じる、奇跡のような公演だったな…。
元月組ファンとしては、彩音星凪さんに是非観てほしい……。(月組ファンならこの意味わかるはず)
まぁ公演中だから無理だろうけど。
という星組観劇の記録。
※明るい所で撮り忘れて、慌てて真夜中撮りに劇場戻った私たち、笑。
もちろん、礼真琴さんのロナンも星組さんも素晴らしかったです!
それはそれはパーフェクトな『1789』でした。
今はただ星組トップスター礼真琴さんの回復を祈るのみですね…。
心身ともにお休みいただき、万全の状態で復帰される日を待ちます。
その時もまた拍手が鳴り止まないのだろうな、と明るい未来を思い描いて帰り路についたのでした。