毎週金曜日朝8時に、アナウンサー就活生向けのPodcast新エピソードを公開しています!



それに合わせ台本公開もしていますので
文字で情報を得たい方はどうぞ。


では以下、#3 のPodcast台本です。


 
アナウンサー試験が難しいと言われる理由 


この番組は「アナウンサーになりたい方に向けて、就職活動に関連したちょっとしたコツをお伝えしていきます」

早坂まき子と申します。
よろしくお願いいたします。




さて、今回のタイトル「アナウンサー採用試験が難しいと言われる理由」


理由は色々ありますが単刀直入に言うと、大きな理由はふたつあります。

⑴ 採用人数が少ないから。

⑵ 正しい、正しくない
だけではなく
面白い、面白くない
などでも審査されるから


です。


詳しく説明しますね。

⑴採用者が少ない、つまり内定者が少ないのは、就活生側からはどうしようもない現実ですよね。

NHK以外は10.20人いっぺんに採用している局はないし、今後もおそらくない。

キー局でも男女合わせて多くて4人、3人。
2人、1人だけ採用でも驚かないな、というのが現実です。


この人数の少なさは、およそ20年前、自分が採用試験受けていた2005年卒採用も同じ状況でした。

さらに今、2023年になって、テレビもラジオも経営的に好調とは言い難い時代…。
これも誤魔化しようのない現状ですね。


現役の局アナの友人や知り合いに聞くと
「本当は2.3人採用したい…」
でも人事とか上層部から「ちょっと今は…無理です…」なんてやり取りはここ数年の傾向とのことでした。


ただでさえテレビ離れが進んでいるのに
2020年からの3年…コロナ禍でも大打撃を受けたので、かなり厳しい状況なのは学生さんたちも理解している事でしょう。


「アナウンサーとして内定するのは少数」
この現実を知っておくことも準備、対策する上で、必要だと思います。




さて問題は二つ目です。

アナウンサー試験は
⑵《正しいか、正しくないか》
だけではなく
《面白いか、面白くないか》
などでも審査されるから。


じゃあ「面白い、面白くない」って何?となりますが
「個性」「人柄」「印象」と言うとわかりやすいかもしれません。

これらの評価って、面接官個人が「面白いな、面白くないな」と捉えるか否かにかかってるんです。



あなたがもし…
・友達が多く明るい性格だとしても
・語学力に長けていても
・どんなに偏差値が高くても
・10年以上スポーツを頑張っていても
・何かの全国大会で活躍をしていても
・アルバイト先で周りから信頼を得られているとしても

内定に至らないこともある。


なぜなら、審査する人は「人間」だから。
捉え方が人それぞれなんですよ。


同じ自己PRや志望動機、ガクチカを面接時に伝えても受け取り方は人による。という現象がおきてしまう。


「明るくて良い子そうだけど…」
「優秀そうだけれど…」

うちの局のイメージではないかな?
アナウンサーじゃないかな?
なんな違うな?
 

といったように、人によって「面白い受験生か否か」捉え方が多少異なる。
審査する面接官の主観が入るんですよね。絶対的な基準がない。
だーかーら、難しいんです。


もっと具体的にフランクに言うと
爽やかなスポーティー系がいいな
とか
上品で落ち着いた雰囲気の人がいいな
とか
報道からバラェティまでこなせる万能な子でガッツのありそうな人がいいな。


みたいな感じで現場は採用を考えています。
えーそんなあやふやな基準で審査?って思うかもしれません。
もちろん、原稿読みが上手いかどうか、堂々としてるか、立ち居振る舞い、表情、仕草、滑舌、無声化、鼻濁音とかも見ていますよ。
でも「個性」「印象」といったものも判断材料となる。


ももし自分が面接官だったら?どんな基準で1人に絞りますか?
って面接官側の気持ちを考えると納得するのではないでしょうか…。


テレビやラジオの局のアナウンサーは「個性」も求められる。
優秀だからよい(内定する)
明るければよい(内定する)
ってわけではない。

だから絶対的な審査基準がないので難しいと言われやすいんです。 


つまり
【同じネタをトークしても、面接官によって&テレビ局によって反応が違う】
っていう現象もあり得るってこと。




もちろん、「万人受け」する話術を持っている学生さんも存在します。

アナウンサーとして必要な技術、能力を大学3年生の早い段階から持つ人はいて、
複数のキー局から内定もらうとか、どんな局でも最終面接まで進んだみたいな《スーパー学生》も過去いました。
おそらく今年もいるのでは?
20年前、私の時代もいました。


どんな面接官、どんな局でも8.9割の人にマルを付けてもらえるような表現方法やネタ選びができるような人ってことですね。

おそらくアナウンススクールで、それを目指して指導しているところが多いのではないでしょうか。


学生の段階で「万人受けって難しいのでは?」と思うかもしれませんが

「こういう人がアナウンサー職に受かりやすいよね」っていうある程度の実績、傾向、データがそれぞれのアナウンススクールにあるので、学生さん側の「条件が揃っている上」に傾向と対策を極めれば不可能ではないことではあります。


ただ、今サラッと【条件が揃えば】って言及しました。

その条件って具体的に何ー?と思うでしょうが…
綺麗事抜きでお伝えすると、かなり生々しい内容なので、その辺は東京アナウンスセミナーに通う人にだけ伝授いたします。




さて、おさらいすると

「アナウンサー採用試験が難しいと言われる理由」は

⑴ そもそも採用人数が少ないから。

⑵正しいか、正しくないか
だけではなく
面白いか、面白くないか
などでも審査されるから。



これらを知っておくだけで、アナウンサー試験に臨むうえで「どんなマインドが必要か」きっと想像できますよね。


「じゃあ自分はどうしたらいいの?」
と詳しく知りたい方は、是非アナセミにお越しください。
がっつり宣伝です、笑。


まぁ真面目な話をすると…
あなたの得意、不得意や特徴、第一印象、見せたい印象などによって具体的な対策が変わってくるからです。

ですから、【これを言えば絶対内定!】なんてアドバイスはPodcastではできません。


今やSNSとかでよく聞かれる「自己ブランディング」っていう部分でもありますね。
わりとアナウンサー採用試験では大切かと思います。

正直、どこのアナウンススクールでも相談に乗ってくれると思いますよ。
せっかくアナスク通っているならば是非、頼ってくださいね。


といいますところで
今回は「アナウンサー試験が難しいと言われる理由」解説しました。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。




さて、ここから先は就活関連の雑談小ネタコーナーです。

忙しい方はここで聴くのを止めてください。
お時間ある方はもうちょっとお付き合いくださいねー!






ここからは《就活の小ネタ》ご紹介していきます。

最近、私は周りに就活時の成功体験、失敗体験を質問して聞きまくっています。

同世代が面接官側になったりしていますので、採用側からの大学生へのアドバイス、工夫するといいよーっていうネタを色々と聞いていますのでアナセミでお伝えするし、このPodcastでもご紹介しますね!
ご期待ください。


今回は、現役キー局社員にから聞いた就活経験談です。
この友人もアナセミに通っていた同期で、総合職で入社した仲間なんですよね。


その友人の経験談の中で今回のテーマに関わりある話がありました。

・相手、面接官の気持ちを考えようね
・面接官によって捉え方が違うよね

と、ふたつの要素が含まれたエピソードです。




キー局試験の途中に、「次回の面接までに、一枚写真を用意してください。その写真に合わせて川柳をつくってください」ってお題が事前に通達されていて、面接当日までに考えて用意し、披露したとのこと。

その面接もパスし、その後内定を勝ち取った…。


友人が入社後に、ある上司(面接官担当だった)と会話していた時
採用面接でどんな川柳を紹介したか?どう写真を見せたのか?という話題になった。


当時のことを説明した友人に、上司は
「いやーそれならボクが面接官担当だったら、落としてるかもしれないやー」と言われた。


どいうことかというと、ガラケーの携帯電話で写真を紹介した学生が結構いた、と。


2003年ごろってまだガラケーしかない時代なので画面が小さい。画質ももちろん悪い。

ガラケーで写真を面接官に見せる学生は必ず
「小さくてすみません、申し訳ございません…」と前置きを入れてから川柳を披露していたそう。

私の友人もガラケーでペットの写真を見せて川柳を読んだとのこと。


その上司は「小さな画面で写真を見せるっていうこと自体が、相手の気持ちや都合を全く考えていないよね?」と。


番組制作しているテレビ局の人間は、いかに視聴者が見やすいように、聞こえやすいように最大の配慮をしている。
視聴者に楽しんでもらえるか?
緻密に計算して、番組作りをしている。

その番組制作に携わろうとしているならば、普段の生活から、目の前の人に、いかに楽しんでもらえるか?伝えたいことを伝えられているか?って考えるのは当然だよね。

という意味ですね。


さぁ皆さんはどうですか?
普段の生活から相手の気持ちを意識して、生活できていますか?

就活でいえば、ESや動画提出の際、読む人・見る人、審査する側の人たちの状況や気持ちを想定して準備できていますか?

本採用試験が始まっています。
どうぞ、悔いなくじっくり考えてエントリーや面接準備・対策してください!
 

さらにもう一つ。
・面接官によって捉え方が違うよね
について。


今回の例で言えば、私の友人はガラケーで写真を披露したけれど「面接通過」しているんですよ。

だけれど、もし友人が写真の見せ方にこだわる上司の方がいる面接部屋に案内されていたら、もしかしたら受かっていないかもしれない…今全く違う人生を送っていたかもしれない。


これがまさに、「面接官によって捉え方が違うよね」の具体例ですね。

写真が小さくたって、川柳が素晴らしければいいじゃん。面接の内容が良ければいいじゃん。
っていう面接官もいる。

逆に、川柳が良くても、面接内容が素晴らしくても、小さい写真しか用意できないなんて、相手のことを考えられない人じゃん。
っていう面接官もいる。

受け取り方は十人十色だよね?っていう具体例でした。


ここまでお聴きいただいた皆さんが、自分らしく就活に臨めますように…祈っております!
 



何かアナウンサー就活に関して、疑問質問ありましたら、概要欄のリンク先、もしくはInstagramのコメント欄にお送りください。
可能な範囲で番組内にてお答えしていきます!

では、就活生の皆さん
一緒に、前向きに、がんばりましょう!