ミュージカル『DON JUAN』@赤坂ACTシアター
観てきました。

まずは生田大和先生、外部作品での初演出おめでとうございます。
宝塚での演出作品も大好きな生田先生が、枠を飛び出してどんな演出するのか楽しみでした。
ラストの薔薇の演出素敵だったな…。
赤、白、紫、緑、そして黒が映える衣装が目でも楽しめて生田先生、色彩にかなりこだわっていらっしゃるのねと感じました。
(ネタバレになっちゃうからこのくらいに)


宝塚ファンならばやっぱりこのお花と記念撮影よねってことで撮っちゃった。(お祝い花ってアップして大丈夫なのかな?駄目なら消します)
懐かしいなー宝塚雪組版の『ドン・ジュアン』もう3年前ですって。





今回の『DON JUAN』はミュージカル初主演、藤ヶ谷太輔さんです。
テレビのバラエティ番組やドラマで拝見する限りスタイル抜群だし、似合うだろうなぁドンジュアン役…と予想していたらその通りかっこいいし舞台映えするビジュアルでした。
首筋が美しい!首筋が!

でもね、一つ予想と全然違うなと感じたのが【生々しくない】って点なのです。


すっっごく意外でした!

男性が演じるからこそ街の女皆んな抱いてきたような奔放な生き方をするドンジュアンがきっと生々しく、どエロいものになって、大丈夫かなぁ?お子さんとか観ても平気かしら…?とかいらん心配してたら
貴族の息子らしい気品溢れる色気をまとったドンジュアンでした、藤ヶ谷さん。


観劇後にSNS上にあがるドンジュアン感想を検索すると、同じ事をつぶやいている方が多かったです。
面白いものですね【男性が演じた方が生々しくない】っていうのは。

後から読んだ雑誌『ミュージカル』の生田先生インタビューにドンジュアン役に必要なのは「虚構性」と答えていらして、なるほどって思いました。

宝塚版は虚構性が強いからこそのあの色気と情熱が全面に押し出されたエネルギーに満ちた作品となったのかな。

決してどちらが良い悪いっていうのではなく、全く別物な『ドンジュアン』作品だったので同じ演出家なのに面白いな、と思ったわけです。


(ロビーにフラメンコ、豆知識が貼られていました。終演後ご挨拶の後フィナーレ的に出演者みなさんがフラメンコ的に踊りながら一周されるのがすっごく好きな演出。)


そして宝塚ファンとしてはついつい目がいく春野寿美礼さん。
安定した歌唱力と存在感が素晴らしくってため息ものでした。
アンサンブルにいる則松亜海さんも佇まいが綺麗でダンスも歌もお上手だったな。
お芝居中の姿勢とか歩く姿も美しくって元宝塚の方らしさがあります。
あと印象的なのが騎士団長・亡霊役、吉野圭吾さん。
フラメンコのステップかっこいいし大柄な方だからか凄みがありました…さすがの貫禄。

9月最初の観劇、とっても楽しませていただきました。
愛に呪われた男の物語、皆様も是非!