どうしましょう。
観劇ネタのブログ連続だわ。
まぁ仕方ないっか好きなんだものね。


はい大好きな月組公演@日本青年館ホールです。
『ミュージカル  チェ・ゲバラ』

タイトル通り1959年のキューバ革命を成功に導いた革命家エルネスト・ゲバラの人生を描いた作品です。



正直、世界史・特に現代史が苦手なのできっと予備知識がないと難しいかな…と予想し
事前に友人がゲバラ関連資料記事を教えてくれたりして準備はしていたものの、理解できるか不安でした。

が、しかしそんな心配も吹っ飛ぶほど想像よりもシンプルに描かれ、尚且つ世界情勢とその背景を解説してくれる台詞があるので
置いてきぼりになることなく、世界観を楽しむことができホッとしているところです。

一幕がキューバ革命を成し遂げるまで。
二幕はキューバ政府その後とボリビアまで…を描いておりました。







この日「初宝塚観劇」の方をお連れしていたのです。
たまにこのブログに登場するフリーライターの神田さんなのですが
轟さんのビジュアルに目を引かれたようで、ある日「早坂さん宝塚のゲバラ観に行きます?」と連絡がきました。

そう、このポスターは相当インパクトありますよね。
神田さん以外の宝塚観たことがない知人もSNS上で話題にしていて、轟さんの成り切り度合いの素晴らしさが広がっているのを実感していました。




血気盛んなゲバラを演じる轟悠さんのカリスマ性と情熱が素晴らしかったし

カストロと出会ってからの協力、国連総会の演説、南十字星の歌唱、ラスト死と永遠の革命家を描いた場面が心にグッときました。

黙って立っているだけで成立する格好良さ、やはり轟さん凄いなぁ…。



そして上にある報知新聞記事によると轟さんと29年のキャリア差があるフィデル・カストロ役風間柚乃さん。
お若いのに存在感たっぷり&貫禄充分な演技でしたので見応えありますよー!
髭もよく似合いますし。
(怪我で休演中の月城さんも、きっとカストロ役を魅力的に演じただろうなとも思いました)


さらに他にも印象的なのは…
・キューバ大統領の光月るうさん、この作品中には無くてはならないとにかく独裁政権で支配するとことん悪くて黒くて黒い役。
上級生らしい深みのある演技で悪役なのに格好良さもあるるうちゃんが観られて嬉しいです。

・エルネスト・ゲバラの親友エル・パトホ役千海華蘭さん、上級生とはいえ轟さん演じるゲバラと親友という設定の技量を要するような役を軽妙に演じ、かつ絶妙な間合いで会話するところが安定感抜群でした。
一幕、カメラ持ってお客さんとアドリブ絡むところ、まるでエリザのルキーニみたいで笑っちゃった。
この日観た時は、お客さんを撮影して1ペソ要求していました!ちゃんと写真も渡していたし(どんな写真かは貰った人のみぞ知るお楽しみですね)

・晴音アキさん、泣いたーウルっとくるの…せつない。
いちキューバ人女性の暮らしや思いを表現する役でサイドストーリーとして影の部分を背負ったドラマがあり
このミュージカル作品の中で“宝塚らしさ”を担っていたし奥行きをもたらす役だったという印象です。
二幕でしっかり回収されるエピソードにウルっときちゃいました。


他にも輝月ゆうまさん春海ゆうさん蓮つかささん佳城葵さん朝霧真さん蒼真せれんさん、ヒロイン天紫珠李さんなどなど…
お一人ずつ語りたいほどですがしつこくなるし長文になるしここまでにしておきます。研1さんまで出演者全員に一所懸命拍手を送りたい!

きっと短期間でこの作品を創り上げることは大変だったのだろうな…と思いながらフィナーレを迎えました。




ちなみに初宝塚観劇の神田さんに感想伺ったら
・楽しかった!
・時折「この人達ホントは女性なんだよな?」とハッとするほど男性に見える。
・なかなかこんなに美形揃いにくいですよね。
・舞台セット大掛かりだし映像使い方いい。
・3.4回泣きそうになった。
・可愛い娘役さん二人発見した。(← さすが笑)

とのことです。
しかも劇場出る際にハンカチで目頭抑える男性の姿を見て、年代性別関係なく心動かす作品なんだなと思いました。

以上、マイ初日感想です。
千秋楽までこの感動がもっともっと広まりますように!