きっと今日の観劇で劇団☆新感線を観るのは一区切りかしら。
次回作、東京での公演は2020年とのことなので。



disc3 は、今回新感線作品が3回目の出演という浦井健治さん・ランダムスターと、長澤まさみさんの主演コンビです。


浦井さんのランダムスターが激しさだけではなくとても優しくて妻思いなイメージで、「不甲斐ない夫でごめんよ」と語るような背中が印象的でした。

長澤まさみさんは、テレビドラマでのイメージが強いので
とにかく目の前で動く度に「脚長いなースタイルいいなぁ」とか「歌もお上手なのね」とか「こんな表情豊かなおどけたお芝居もするんだ」など
いちいち新鮮に感じていたら4時間経っていました。


ランダムスター夫婦会話中で、おそらくこの作品の肝である台詞…

『小さい二人が大きな箱に手を出した』

王を殺し、精神を病みながらもこの台詞に重みを理解している二人を観ていると切なくて、人間の生々しさを感じます。




ストーリーはdisc1.2.3 どれも同じですが
細かなギャグやオマージュを変えていたり(disc3 で突然『エリザベート』と『ウエストサイドストーリー』場面をパロディ的に入れてきて笑った)

橋本さとしさん、尾上松也さん、浦井健治さんと全く異なるランダムスターっぷりでしたし
濱田めぐみさん、大原櫻子さん、長澤まさみさんも全然異なる夫人像で、その変化も面白かったです。




この日たまたまアフタートーク付きの公演でしたが、360度客席が回る劇場の大変さや、いのうえひでのりさんの演出について、役との向き合い方など浦井健治さん、高杉真宙さん、ラサール石井さんがお話してくださり
改めて、あのステージアラウンドで演じることの難しさを知りました。


ゼロから作品を創り上げる disc1 のメンバー皆さんはなんと二週間も舞台稽古したそうですよ!
それだけ舞台機構のタイミングを合わせたり、どのくらいの速さで殺陣をこなし、ステージを走ればよいのかなど確認作業が細かいのでしょうね。

全長200m あるそうで、そりゃー痩せますよ。
出ずっぱり走りっぱなしで出演者は嫌が応にも体重減るみたいです。(橋本さとしさんは7キロ痩せたとか)



最後ラサール石井さんが「高い、遠い、長いと言われていますが…」と自虐的ネタをご挨拶でお話しされていましたが、笑

チケットが高くとも豊洲が遠くとも4時間という長さでも、平日もほぼ満席で人気を誇る新感線の底力と役者さんスタッフさんの素晴らしさを感じます。


あとは個人的に橋本じゅんさんと粟根まことさんが好きなので、年内にもう一度拝見できて贅沢な時間でした。

あー楽しかった!


そうそう
これから観に行く方は「豊洲市場」が出来た今でもコンビニやカフェなど相変わらず無いので
豊洲駅近辺で調達するか、劇場のドリンク買うしかないですよー!
名物の女子トイレ行列は相変わらずです、笑
休憩時間20分も変わりませーん。

観劇も体力勝負ですね。
私も長生きして素敵な舞台を沢山観るためにも、鍛えてゆきたいと思います。