映画『彼らが本気で編むときは、』
トランスジェンダーだけではなく、シングルマザー、ネグレクト、親子とは、パートナーとは、いじめ、などなど…
様々な要素を含んだ映画です。
ネタバレを避けた率直な感想は
【人ってみんな完璧じゃないよね】
でした。
ラストは、「そうなるだろうなぁ」とは想像できたものの
生田斗真さん演じるリンコさんの気持ちを考えたり、そこに感情移入してしまった私からするとスッキリしない結末。
でも仕方ないよなぁと見終わった今、自分に言い聞かせています…。
身体は男性で心は生まれつき女性、というLGBT問題を孕むと
そもそもこの映画に興味がもてない、とか、セクシャルマイノリティとか繊細な話で複雑そう、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
決して押し付けがましい問題提起をした映画ではないので、スッとこの映画の世界に入れると思います。
監督は『かもめ食堂』などが代表作の荻上直子さん。
↑多少のネタバレが平気な方は、こちらのインタビュー記事を読んでから映画を見ると監督の思いが受け取りやすいかもしれません。
たまーにこのブログにも登場する 同級生、文野 も、リンコさんのように悲しみや怒りをぐっとこらえて感情が過ぎ去るという作業をこなしてきたのかな…と学生時代を思い出したり。
誰かの心の救いとなりそうな映画でした。
感涙…。