ちゃんと暮らしています、笑。
さてちょっと前の幸せな出来事。
ずーっと首を長くして待っていた宝塚月組公演を観に行けたことを書き残しておこうかしら。
て、結局は宝塚かい!
夕暮れの大劇場と武庫川。
橋の上って寒いですねぇ。
そんな冬風に吹かれつつ緊張の面持ちで劇場内へ。
現在の大劇場にはお正月公演ということで華やかな松飾りなどがありますが
今回のショー『カルーセル輪舞曲(ロンド)』がモンパリ誕生90周年記念ショーなので記念展示物もありました。
それによると、日本で初めて画像(下)のような華やかなショー羽根飾りを付けたのが天津乙女さんだとか。
天津さんてたしか元月組組長さんですよね。今回の記念ショーを月組さんが担当したのは偶然でしょうか?意味があったのでしょうか…?
分かり兼ねますが、勝手に結びつけてご縁を感じておりました。
その『カルーセル輪舞曲(ロンド)』は、お正月公演らしく華やかなショーで「大きな夢を抱こう」という主題歌歌詞にもあるように、前向きになれる構成・演出が沢山ありました。
そして、珠城りょうさんのトップお披露目公演でもありますから、そのお祝いムードいっぱいの場面が多くて煌びやか!
でもフィナーレは一切の飾りがないシンプルな黒燕尾によるザ・男役的な群舞が観られるので神聖な気持ちもなれます。
やはり宝塚にとって、レビューにとって黒燕尾は特別な存在なのだなぁと。
そしてこの黒燕尾ナンバーは今の月組さんの結束力が表れているような、とっても素晴らしい場面でした。
このナンバーの途中、男役さんと白いドレスの娘役さんとのデュエットダンスも夢夢しくて大好きです。
是非、月組以外のファンの皆さんにご覧いただきたい!
「月組すごいよー」ってお伝えしたいです!
…ムダに興奮してしまいましたが
今回の一幕芝居『グランドホテル』について。
第一次世界大戦後のドイツ・ベルリンにある老舗高級ホテルを舞台に、様々な人物が交差する物語です。
物語はたった一日半ほどのホテルでの出来事を描いていますが、色濃い人生を生きる個性的な登場人生たちが
出会い、分かち合い、生きて、別れる、まさに【人生】を観に行く作品でした。
素晴らしくて素晴らしくて…
観劇直後の幕間中では、色んな友人に大興奮の感想を伝えておりました(泣きながらLINEで)
私個人としては、エリザヴェッタ・グルーシンスカヤという娘役トップ・愛希れいかさん演じる往年のバレリーナ役に泣けて泣けて、一人で号泣です…。
だってさ、、、絶望しかないじゃない??
39歳と39ヶ月という(劇中の台詞)エリザヴェッタが恋する乙女にもどって歌い踊る“ボンジュール アムール”が幸せそうであればあるほど、涙が止まらなくて大変なことになりました。
(ネタバレになるからこれしか言えませんが…)
幕が下りた「登場人物のその後」もアレコレ想像したら面白いですね、『グランドホテル』は。
この作品の感想をとある友人と語り合っていたら、気付かされることも沢山あり次回観るときの楽しみが増えました。
世界恐慌、ユダヤ人迫害、ドイツ、舞台の時代背景を知ると登場人物の言動に「意味がある」ということで
今後はグルーシンスカヤ以外の登場人物、一人一人をもっと観察したいです。
主役の男爵はもちろん、オットーとか、フラムシェンとか、エリックとか、ドクターとか、…それぞれの人生が濃すぎました。
次回のお楽しみにとってときます。