フランス各地で上演されて大好評を博したフレンチミュージカル『アーサー王伝説』が、10/14から宝塚月組版として上演されています。
様々な方が感想をネット上に書いていらして、私も興奮状態であまり眠れなかったのですが
なんでこんなに感動したのだろうなー?と考えました。(別に求められていないけれど)
大好きな宝塚だしダントツで観劇回数多い月組だし応援したい人がいる組だしトッププレお披露目公演だし、と理由は様々あるのですが
一番しっくりきた理由が【説得力】の高さかな、と。
主演のアーサー王(珠城さん)は真ん中が似合う方で、逞しく凛々しく寛大な心を持つ若き王の役がぴったりで
アーサー王に恋をし、若き騎士ランスロットにも惹かれたりする美しくて純粋な姫グィネヴィア(愛希さん)も
アーサー王出生の秘密を知っていて復讐に命をかけるアーサー王の姉で魔女、モーガン(美弥さん)も
登場時からキラキラ美青年の騎士、ランスロット(朝美さん)も
魔術師マーリン(千海さん)も、アーサー王に怨みを持つ騎士メリアグランス(輝月さん)もアーサー王の兄(佳城さん)も
皆さんの役がそれぞれの個性にぴったりで
まさに適材適所。…そして役へのなりきり、熱量がすごくって
それが【観ている人への説得力】に繋がっているのかな、と。
私もホロリときたけれど、終盤はアーサー王の言動にすすり泣く声があちらこちらから聞こえてきましたもん。
想像以上に、重厚な感動作品でした。
上記に書いていない月組生さん、上級生から下級生の皆さんまで全員が、全身全霊で役に入り込んでいるのがビシビシ伝わります。
それがすごかった!
(他の作品、他の組に熱量がない、と言っているわけではないですからね)
プレお披露目公演の初日、という特別な想いも観る側にあったからかもしれませんが
とにかくそれぞれが、それぞれの役割をしっかりと果たしていて素晴らしかったし、『アーサー王伝説』の世界に引き込まれました。
誰が欠けてもあの世界観は出来上がらなかったはず…。
まぁなにが言いたいかって、「アーサー王伝説、最高!!」ってことです。
…結局のところ感想、それかい。
語彙力のなさ…笑。
個人的に幕開きから物語を進め、台詞量もものすごく多い魔術師で僧侶のマーリン役・千海華蘭さんに圧倒されっぱなしでした。
性別や年齢を感じさせないまさにファンタジーの世界に生きる「魔術師」そのもので、役になり切る・役を生きるというのをみせてださり感動です。
お化粧や髭、鬘にも拘りが表れていて千海さんのまた新たな一面が観られたなぁと思いました。
あ、フィナーレの男役ダンスナンバーは、全員通常の宝塚男役らしいスーツにソフト帽でしたから、テンション上がったまま幕が降りますよ。
画像は「ステージナタリー」サイトより。
2幕、円卓の騎士たち。
あー楽しかった!
また観られますように。