先日、とあるベテラン女優さんとお会いする機会がありました。
有名女優さんですし、代表作品を聞くと「おぉ」となるでしょう。

人前で喋る機会が多いのが、女優さんという職業。




その女優、Aさんは

とある式典の主催者と個人的なお付き合いがあり、ゲストとして呼ばれておりました。

式典で、トークショーをするコーナーがあったのです。




楽屋にて、主催者が

「Aさん、お忙しい中、この会に華を添えていただきありがとうございます!」

とご挨拶。


すると、Aさんは

「いーえ。・・・私には役不足でしょうけれど、この会にお招きいただき嬉しいです。」





・・・・。


わかりましたか?





アナウンサー業界では、有名な誤りの一つが。

「役不足」

「力不足」




おそらくAさんも

「力不足」

と言いたかったのでしょうね。


つい、だとは思いますが、まさかの大女優さんの言葉に

一瞬、楽屋がシーンとなったのは、気のせいでしょうか・・・。





このブログをお読みの皆さんならわかるでしょうから

上の会話で、何が間違いかは書きません。





もし

「え?わかんない。何が間違い?」


という方に、お勧め新書、発見です。




テレビ朝日現役の市川アナウンサー著書。

『美しい日本語と気くばりのすすめ』

美しい日本語と気くばりのすすめ/サンリオ
¥1,050
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現役のアナウンサーで、しかもお若いのにこの類の出版は珍しいですね。

なぜ市川アナウンサーが選ばれたのか・・・。

ぶっちゃけ「売れるから」ですかね。


夕方のニュース「スーパーJチャンネル」担当の、人気アナウンサーです。

早坂の中では「報道ステーション」のイメージが強いです。





内容がとても参考になります。

まるで、新人アナウンサーの研修本のような感じ。




ですからスピーチ講師から見ると

「一般の方で、スピーチ上手になりたい方は、まずは買って読んでください」


と言いたいです。




日本語の基本の「き」、が一覧表になっているのも、良いです。


よく会話で聞くあの慣用句・・・。


間違って使用していませんか?

もしくは

意味を間違って覚えていませんか?



そう

「役不足」

「力不足」


のような間違いをおかしたくない!

という、日本語やスピーチに敏感になりたいあなた、是非ご一読ください。