先日の肩こりは揉まない方がいい、というお話に
「そんなこと全然知らなかった!!」
という声をもらっています
↓ ↓
そして、わたしの中では
けっこう当たり前なのですが
これも意外と
知られていないことなので
書いてみました。
今日の話は
市販の葛根湯を買うときに
気をつけてほしいところです。
風邪をひいた時
「あーー。風邪ひいたから葛根湯飲もう」
っていう方は
わりと多いかもしれません
ですが
実は葛根湯が合わない人がいます!
それが
虚証の人
(簡単にいうと体力がないひと)
なぜかというと
葛根湯は風邪の引き始め
汗が出ていない状態で
汗と一緒に
風邪を体から出して治す
という働きの漢方薬です。
昔は風邪とかいて
「ふうじゃ」と
呼んでいました。
病気=邪気です。
この風邪(ふうじゃ)は
首の付け根のあたりから
入ってくるとされています。
そして、寒気がして
汗が出ていないときに
葛根湯を飲む。
特に大切なのは
寒気がしていて
汗をかく前
熱が上がって
汗をかいた後に
葛根湯を飲んでも
遅いんです。
そして
虚証というのは
・痩せている
・体力がない
・声が小さいなどで
男性よりも女性の方が
虚証の人が多いです。
葛根湯の使用上の注意を載せます
ここの⑶や⑹にあるように
体力のない人には向かないのです。
本来、葛根湯の適応は
脈が浮いていること
となっていますが
薬を処方してくれるのは病院ですが
脈診をしている病院は
少ないと思います。
漢方にすごく詳しい医師の中には
腹診=お腹の状態をみる先生もいるみたいですが。
わたしは鍼灸師として勉強していたとき
脈診の勉強もしていました。
脈だけで治療するのは
かなり難しいですし
すべての鍼灸師が脈診を
しているわけではありません。
今日は、ちょっと
詳しく話しましたが
現代の女性は
虚証のひとが多いです
(まれによほど体力があって脈の状態もいい人もいますが)
そんな方は葛根湯を飲むことで
より体力を消耗してしまうおそれもあります。
葛根湯を飲んでも
効かなかったという方は
風邪を追い出すだけの体力が
ないかもしれないので
別の薬を選ぶようにしてくださいね。
ちなみにインフルエンザのときに
麻黄湯が出されることがあります。
麻黄湯も基本的な使い方は
葛根湯と同じです。
薬剤師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の
まきかでした
東洋医学シリーズ
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