怒涛の妖怪ネタ、まだまだ続くよ。
送り拍子木(おくりひょうしぎ)
これまた東京本所七不思議のひとつ。
「火の用心、さっしゃりやしょー」と夜回りしていると、どこからともなくチョンチョンと拍子木を打つ音がする。
打った覚えもない拍子木の音に怖くなって夜回りの者も番小屋に逃げ込んだという。
音の反響でずれて聞こえたものかも知れないけど、人気のない夜道で聞こえたらビビっちゃうね。
朧車(おぼろぐるま)
京都加茂に現れた器物の霊の一種。
車争い(見物の牛車が場所を取り合うこと)の遺恨が化したものとのこと。
人の恨みや悲しみが場所にとどまったり器物に乗り移って異形のものになることがあるようです。穏やかに過ごしたいものですなぁ。←ちょいと良いこと言ったんちゃう。
送り犬(おくりいぬ)
このワンコは可愛いなぁ。
夜道を帰る人の後についてくる犬の妖怪で、無事に帰れるように防衛してくれるというもの。
でも別な説では、あわよくば転んだら喰ってやるってことでついてきてて、転ぶことなく安全に帰宅できたらお礼に草履を投げてやるとくわえて去るというもの。
万が一転んじゃったら、「さて、一休み」とか言ってごまかして座ったんですよアピールをすれば喰われないそうです。気をつけてくださいね。
おとろし
これは巨大な頭の妖怪で口には大きな牙が生えてて真っ赤な顔をしているよ。
神社とかにいて、いたずらをしたり不信心な者をみつけると、上からどさっと落ちてくるの。殺してしまうこともあるらしいです。
人の住んでいない古い家に棲んでて、覗き込んだりすると土塀の上からどーんと落ちてきて驚かすこともあるそうだよ。
鬼熊(おにくま)
木曾(長野県)で年を経たクマのことを言うそうです。時々夜更けに里に降りてきて、家畜の馬とか牛を取っていくそうだよ。
めちゃくちゃデカくて2本足で歩くそうです。
年を経た動物は妖怪化するんだって。単に年を経た動物か、妖怪化しているかは、長老から代々教えを受け継いでいくものだそうです。ふうーん。
大坊主(おおぼうず)
因幡(鳥取県)の徳尾の森に現れたよ。エピソードが長いのでかいつまんで紹介。
鳥取藩の荒武者が退治してくれようと、その森に行ったら1件の茶屋があったので主人に話をきいた。
それで森に行ったらでっかい大坊主に出会ったけど、荒武者とにらみ合っただけで消えてしまった。
荒武者は前出の茶屋にもどり主人を起こして大坊主に会ったと言ったら、大坊主とはこんなんでしたか?ってその主人が森で会ったときよりさらに大きく恐ろしい姿の大坊主に変化した。
荒武者は気絶してしまい、目覚めると茶屋もないただの草っ原でした。というお話。
「お」の妖怪、まだまだいっぱいいるんです。
大変ですよ。