一気に幾つも紹介するパターンが続きましたが、ちょっとまた1つの妖怪にスポットライト当てましょうね。
石見の牛鬼(いわみのうしおに)さんは、牛というか鬼と言うかクモみたいなお姿ですよ。
名前から判るように島根県石見に出たよ。
釣り好きな男が夜釣りしてたら、海から赤子を抱いた女が出てきて(ってか、この段階で人間ぢゃねーよ)、
「この子にお魚をちょうだいな」みたいなことを頼むわけです。(赤子が生魚食うかよ!この段階でも怪しいよ)
そんで釣り人が魚をあげたら、食うわ食うわ。魚を全部食われちゃった。
そしたらなんとその女、
「そのお腰のもの(刀)を食べさせてやって」ってわけわかんないこと言うんですよ。
で、試しにあげたら、バリバリ食っちゃった!
そんでもって、次は、この赤子を抱っこしてとか言うの。
抱っこしてやったら女は海に消えた。おいおいガキ置いてくなって!って言ったかどうか判らんけど、女が消えた海がすごい高波を起こしてなんか変なでっかい黒いもん(牛鬼のこと)が吠えながら現れた。
釣り人吃驚して逃げようとしたけど、赤子が重い石に変わってて手から離れない。石を持ったまま頑張って逃げる。怪物は追ってくる。絶体絶命!
もうだめだ!って時に、なんと、釣り人の家の銘刀が鞘から飛び出して、その怪物「牛鬼」の首めがけてとんできた。
銘刀は牛鬼の首に刺さり釣り人は助かったのでした。
銘刀は牛鬼と共にいなくなってしまった。でも命の恩人の銘刀の鞘を男は大切に神として祀りました。
めでたしめでたし。
いい話でしたね。
石見といえば、ここ、いかないとね。
牛鬼に関係ないが、石見といえばここ。
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かなーり行きたいです!!