自由が丘のオオカミ屋敷と平岩米吉先生 | 開運カウンセラーヒロナ

開運カウンセラーヒロナ

★至高の占術 干支九星学を使って 何千年も続いてきた暦を読み解きます。なんちゃって と一線を画す本物の占い。体験してください。皆さんの未来と世界の未来をじっくり読んでいきます。
真実は暦の中に全てあります。

 

 

    おかげさまで ありがとうございます。

 

 

 

 

青春と呼べる時代を過ごした自由が丘。

街の変遷は、止めようもなく

想い出深い風景がどんどん変わってしまっています。

商店街のお店はもちろん。
新しいお洒落なお店も交代著しく 大好きな街なのに
落ち着きなく浅い呼吸を感じてしまいます。

 

 

 

 

そんな中 私の中では、この町一番のお気に入りの場所。

『 白日荘 』 このお屋敷の前に立つと

主の 平岩米吉先生との

あまりにもインパクトある出会いを思い出してしまいます。

 

 

 

平岩米吉先生は、動物学者として 犬種の研究に熱心で
昭和9年当時より
自由が丘で千坪あまりの庭に

大型犬から狼・ジャッカル・狐・狸・山猫・ハイエナなど
多くの動物を飼っていました。

犬たちとは、寝食を共にして

愛情を持って育て研究に没頭していました。
その姿勢は、在野の学者として好きな研究ができることに
心から幸せを感じていたように思えます。
小さいころ乳母が読み聞かせた馬琴の「椿説張月」で
源為朝に生涯忠誠を尽くした狼の話が

彼の人生の原点だったと語っています。
想うように生きた一学者の幸せな人生を綴った一冊。

「 愛犬王 平岩米吉伝 」

この中には、
笑う犬の挿話をはじめ愛を感じずにはいられない犬たちとの物語が
記されています。

 

 

 

 

 

 

 

 



そんな白日荘は、私にとって不思議で特別な場所でした。
私が小学校から中学の頃には、あの屋敷の庭には

沼があって危険だから決して近寄ってはいけないと

注意されていました。
でも私の遠い記憶の中では、犬であったかもしれませんが
悲しいような切ないような遠吠えを聞いた記憶が鮮明にあります。
今よりずっと木々が鬱蒼として暗くてそのまま「秘密の庭」と
感じる場所でした。

 

 

 

 

 友人数人と白日荘の門の前で遊んでいたある日。
忘れられない出会いがありました。

いつも締め切ってある門が開いたと思ったら
黒いマントを翻し 黒いモダンなハットをかぶり
黒いマスクをして 下駄をはいた 
背の高い男性が出てきました。
思わず後ろに退いた私たちに

笑顔とも言えない困ったような目を向けて

ゆっくりと歩いて行ったあの方が 平岩米吉先生だと
後から聞かされました。

 

黒尽くしの背丈の大きなおじ様は、
優しい目が印象的で 

忘れられない出来事として記憶にしっかり残っています。

 

 

 

 

後にお庭の琵琶の葉を頂くためにお伺いした時
対応してくださった 美しい女性は、
奥様でしょうか。。。
風格ある玄関にお着物姿ですっと立っていらっしゃる姿が
絵のようだったことを覚えています。

 

 



先日 白日荘の前を通りましたら

植木を伐採してすっきりとした様子になっていて
変遷激しい街の様子と重なって 胸が騒ぎました。
この先 私の特別な場所が どのような運命を辿るのか?
とても心もとなくなってしまいました。

 

 

 


その姿を 思い出と共に そっと残してほしいと
願わずにはいられません。