「そろそろ夏越の祓、茅の輪くぐりの時期だなぁ」と思っていたら、
赤坂『おぎ乃』さんで、


まさに「茅の輪くぐり」からスタートでした(^^)


瓦のような器に、


柚子のきいた梅酒を注いで下さって、


グイッと飲んで、
心身を清めて、
無病息災と厄除けを願ったところで、

ドリンクメニューを開き、


「森伊蔵」を飲んじゃおうかなぁと思いながら、


「梅酒アンバサダーだから、やっぱり梅酒かなぁ」と
気持ちが揺らいで、
結局選んだのは、


純米吟醸「鶴齢」でした…笑

苦笑いしちゃいましたが、、、


一品めの「ドルチェドリーム(北海道のトウモロコシ)」があまりに濃厚で、
笑いを通り越して鳥肌が立ってました…。

ミョウバン不使用雲丹や枝豆・穂紫蘇が怯むほどの力強いトウモロコシのピュレが、


枝豆ムースの上に張られてましたが、
糖度が18°ぐらいまで達する夢のようなドルチェ🌽です(^^)


続く「車海老と季節野菜」も、


「鱧のお碗」も、
素材の美しさが最高潮に引き出され、


鱧も若メロンも気持ち良くお出汁に浸ってましたが、


削りたての「勝男武士(鰹節)」によるお出汁、
素晴らしいとしか言葉が出ませんでした…。


日本料理の命でもあるお出汁ですが、
そんなお出汁からも、


やはり荻野さんの謙虚で優しいお人柄が滲み出てます。


炙られた鳥貝も、
チリ酢と共に、
肝まで美味しく頂けて、


「胡瓜の花」も、
きちんと胡瓜の代役を果たしてました。

そして、


「アオリイカ」に度肝を抜かされました…。

包丁の入れ方はもちろん、
歯切れの良さといい、
ねっとり具合といい、
今年No.1のアオリイカです。

思わず、
「イカしてるなぁ」と呟いてしまいましたが笑、


「擦りたて胡麻を豪快に振りかけられたイサキ」も、
胡麻が擦られてる時から、
胡麻の豊潤な香りにやられて、
ご満足でした笑


団扇でパタパタ扇ぎながら焼かれた鰹が、


羊羹切りされ、
卵黄醤油と、


あおさ海苔と、


ネギの花が添えられてましたが、
ネギの花は、
ちゃんとネギ風味なんです。

鰹独特の臭みもなく、
全体がパーフェクトにまとまり、
男らしい「勝男」でした(^^)

且つ、


一口大の餅米が後追いして出され、


残った黄身醤油に絡めて頂きましたが、
あと20口は食べたかったです笑


初夏の中八寸は、


ジュンサイとトマト、
タコと梅肉、
鮑と肝、
鯵とシラス、
毛蟹とアボカド、


金時草のお浸しというラインナップでした。

ここまででも、
体が喜んでるのがよく分かるものばかりで、


私の代わりに荻野さんが微笑んでくれてました(o^^o)


「鹿児島鰻の焼き物」と、


「ドリームドルチェのフリット」も、
食べて消えてしまったのが悲しいぐらいの美味しさで、


思いっきり口を開けた天竜川生まれの鮎ちゃんも、
焼き加減も塩加減も絶妙で、
しかも、
頭はカリカリに揚げられて、


合わせて出して頂いた黒ビールも、


鮎ワタの苦味とベストマッチでした。



熱々すぎて、猫舌泣かせの「生海苔あん」に、


「太刀魚の天ぷら」が乗せられて、


涙出てきそうなほど熱かったですが、
きちんと美味しさも伝わってきました。


つい先日食べすぎた「尾崎牛」のヒレ肉とロース肉も
豪快にカットされ、


京都の「樋口さんの茄子」と、
「万願寺あん」と、
「ネギの素揚げ」と合わせて頂きましたが、
このあたりでご飯が恋しくなってきたと思ったら、


大きめの
「雲井窯」の土鍋が目の前に。

私も同じものを持っていたので、
妙に親近感が湧いてました(^^)

ワクワクしながら、ご飯の正体を待ってる間に、


「瓢箪型の昆布の佃煮」と、
「長芋の梅酢漬け」と、
「胡瓜の浅漬け」と、


「油揚げのお味噌汁」が運ばれてきましたが、
早速、「長芋のお漬物」はお代わりしてました笑

ご飯のお供も抜け目がないって、
やはりプロのワザです。。。

お漬物をチビチビ食べていると、


「ノドグロとうすい豆のご飯」と、


「白飯」の2種類の土鍋ご飯のお披露目でしたが、



ノドグロご飯は、



お煎餅状にカリッと揚げられたうすい豆まで混ぜ込まれてました…。

なんとも細部に渡り工夫がされてるなぁと、
瞬く間に食べ切ってました。。。

一方、


白ご飯は、
お茶漬けになるとのことで、



「鯛茶漬けです」と出されましたが、
どこが鯛なのかと思ったら、



丸っこい物体が鯛でした(^^)

ほぐした鯛の身と梅肉を叩いて合わせたものとのこと。



下には、おにぎり状の白ご飯が潜んでましたが、
鯛骨のお出汁と、
全体を合わせて食べると、
確かに梅風味の鯛茶漬けです。

「お代わりしタイ」と独り言を呟いて笑、


お代わりしたのは、
TKG。

おまけに、ジャコもトッピングして頂き、


天に昇る美味しさで、
なんか謝りたくなるほどでした^_^



3回もお代わりしたのに、


またまたジャコのせご飯をお代わりしてしまい…。

お腹いっぱいでしたが、
それより美味しさが優って、
「もう一膳いきますか?」の誘惑に負けました笑

でも、
一期一会な出逢いに悔いはないと納得し、


デザート一品め「水無月豆腐」に突入でした。

水無月豆腐は、
邪気も祓う6月の季節菓子なので、
私も毎年のように6月に入ると作ってましたが、
気付いたら、今年は作ってませんでした…。

それにしても、
荻野さんの「水無月豆腐」は、
プルプル感もたまらず、
黒蜜と、


炊かれた小豆のアクセントも言うことなしのバランスで、
これまたお代わりを懇願したかったです笑

もう一つの甘味は、


「ココナッツシャーベットと宮崎マンゴー」でしたが、


さっぱりしたココナッツが新鮮で、


甘味の強いマンゴーも丸ごと食べたかったです笑

名残惜しさを残しつつも、


「淡路番茶」で締めくくりましたが、
『おぎ乃』さんは、
両親を連れて行きたいと思うような真心店であり、
日本人が忘れてはならない大切なものを気づかせてくれる教科書のようなお店でもあります。

姿勢を正すためにも、
沢山の学びと美味しいものを求めに伺おうと思います。


荻野さん、
オープンおめでとうございました🎊

助成金と補助金、調べておきます笑