東京から、新幹線&車に揺られること、4時間ちょっと。

奈良の田園をくぐり抜けると、

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清澄の里 粟の店主ご夫妻様が出迎えて下さいました。


お二人が、

真っ先に見せて下さったのは、


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「なた豆」でしたが、

これは、

あの「ジャックと豆の木」のモデルになったお豆です。


その形から、

様々な呼び名が付けられていて、

「刀豆」と書いて「トウズ」とか、「タチマメ」「ナタマメ」と呼び、

「帯刀」と書いて「タテハキ」とも呼びます。


伺って早々、

ご夫妻と、豆話で花が咲いてしまいましたが、


そろそろ今回頂いたお昼のコース(3500円)に移ります。


お料理は、

ほぼこちらの畑で作られた大和伝統食材をメインにしたものです。



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「生ブルーベリージュース」と、


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店名でもある「粟」を使ったお料理はじめ、


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料理になった野菜も、一緒に運んで下さり、


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いちいちうるさいぐらい、

「へぇへぇ」感心しては、

ご主人様に質問しながら食べてました。


ご飯にいきつくまで、

相当量を食べていたにもかかわらず、


緑大豆の入った黒米ご飯」は、


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お漬け物と共にお代わりしてしまいましたが、


デザートまで、


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欲張り盛り合わせを食べてました。


でも、、、

どうしても食べたいデザートがあったので、

そちらも頂いたのですが、


それは、


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こちらの看板デザートでもある「粟生」です。


奈良の伝統的な「粟」の一種に、

粟の最高品種でもある「むこだまし」というものがあるのですが、

その語源は、

「白米」に似ていて、

ばっちり婿をだませる美味しさであることに由来しているとか。


食べて納得のむっちり粘りのある「むこだまし」でしたが、


中身は、


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「宇陀大納言小豆」と、幻の小豆とも言われる「白小豆」の粒あんでした。


どちらも地元産です。


因みに、


「小豆」は、

「古事記」に初めてその名が登場するのですが、

縄文時代の遺跡からも、

炭化した種子が出土しているようですね。


また、


小豆(あずき)の名前の由来は、

江戸時代の学者である「貝原益軒」がまとめた文献「大和本草」によると、

「あ」は「赤色」、

「ずき」は「溶ける」の意味があり、

赤くて早く溶ける豆ということから、

「あずき」になったとされているようです。


さらに、

「大納言小豆」として有名なものには、

兵庫県と京都府で栽培される最高級「丹波大納言」がありますが、


「宇陀大納言小豆」の産地は、

阿騎野のかぎろいや、

又兵衛桜で知られる宇陀市大宇陀地区を中心とした東部山間地域とのこと。


この地で育てられた「宇陀大納言小豆」は、

知名度こそ丹波大納言に及びませんが、

風味も柔らかさも、

丹波大納言に勝るとも劣らない品質を持っているそうです。



小豆話に脱線して、長くなってしまいましたが、、、


「粟生」はじめ、

全てが、

ずっと食べ続けていたいほど、

優しくありがたみを感じる美味しさでした。


『粟』という屋号には、

大和伝統野菜や、

人の和が広がる種火のような場所にとの想いが込められているようですが、

まさにその想いが、

お店の皆様や食材から伝わってくるお店です。



三浦ご夫妻・スタッフの皆様、

そして、



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ヤギちゃんファミリー様、

オアシスみたいなひと時をありがとうございました。



※豆と共に生きるFBファンページEverydayBEANs はじめました。