赤坂『コムアラメゾン』さんの焼きたて「カヌレ」に衝撃を受けてから、
4年が経った先日。

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その時以来の「カヌレ」を食べてました。

当時と変わらず、
お客様がいらっしゃってから、
焼きはじめ、
1時間じっくり焼きあげられるスタイルでした。

そもそも「カヌレ」とは、

「溝のついた」という意味らしいですが、


フランスのボルドー女子修道院で古くから作られていたフランス伝統菓子で、


蜜蝋を入れることと、

カヌレ型と呼ばれる小さな型で焼かれるのが特徴です。


フランス菓子として日本でも浸透してきてますが、
とはいえ、
焼きたてを食べられるお店は滅多にないと思います。

『コムアラメゾン』さんのカヌレは、
ラム酒がしっかりきいた大人味ですが、
表面カリッ、
中身はむちっとした食感です。

今回は、

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私のスーパーアシスタントの誕生日お祝いプレートにのせて頂きましたが、

彼女のお祝い、

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4回目です。

因みに、
3回目おお祝いは、

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彼女の好物「小肌」「穴子」「きゅうりやごぼうのお漬け物」はじめ、

「鯖・かんぱち・まぐろ・帆立・真鯛等のお造り盛り合わせ」

「たくあん」

「平貝の磯辺巻き」

「海鮮サラダ」

「カツオのぽん酢がけ」


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「鮭児のカマ焼き」

「鮭児の握り」

「とろたく巻き」


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「納豆巻き」


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「生海苔のお味噌汁」に、


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「HAPPYBIRTHDAY りょうこ様」


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「3回め(笑)」


でした。



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3月16日生まれということで、
3月はお祝い月間にしてましたが、
「今年に限り」と念をおしておきました。

でも、
お互い、笑顔になれるお祝いは、

いくらやってもやりすぎはないんじゃないかなぁと思います。


それに、

自分もお祝いされた気分になるのと、

縁起ものが食べられるので、

こちらこそ感謝です。


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という流れでの4回目お祝いでしたが、

『コムアラメゾン』ディナーにて、

お祝い月間の3月がおしまいです。


『コムアラメゾン』ブログから、

ものすごく脱線しちゃいましたが、


グイッと戻して、、、


「カヌレ」と一緒にお祝いプレートに盛り込んで頂いていたのは、


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持参した小松松葉屋「紅白の薯蕷饅頭(白小豆&小豆)」でした。


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※『松葉屋』さんの薯蕷饅頭は、

加賀産の丸芋をすりおろし、

米粉と上白糖をミックスした上皮で、

稀少な「白小豆」を加えた『松葉屋』独得のこし餡を包み込んで、

蒸し上げた薯蕷の最高峰です。


本当はこのタイミングで、


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食後酒に手を伸ばそうと思ってましたが、

仕事話に夢中になりながら、

エスプレッソを飲んでたら、

すっかり忘れてました。


カウンターに並ぶお酒達は、

年輪を感じるものばかりですが、


そういえば、

こちらのお店のメニューは、

オープン当初から全く変わりません。


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「ラタトゥイユ」とか、


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「鯛と鱈を詰めた赤パプリカ」とか、

「鴨の心臓の串焼き」とか、

「田舎風パテ」とか、


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「スープドガルビュ」とか、


とにかくメニュー全部が、

いつ訪れても、

いてくれます。


しかし、

長年、これらの味が変わらず愛され続けるためにも、

中身の味付け等を微妙に変えてらっしゃるとのこと。


変わらないために、

変わり続けるってことですね。


シェフから料理話を伺っていると、

あまりに深く、

聞き入ってしまうのですが、


中でも、



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「白いんげん豆」をたっぷり使った「スープドガルビュ」は、

「焼きたてカヌレ」同様、

なかなか他ではお目にかかれない稀有で美味な

私も大好物のフランス伝統料理です。



シェフがフランスで修行なさってらっしゃる頃、

師匠さんから作り方を教えて頂けなかったそうですが、

見よう見まねで、

1年かけて作り上げたとのこと。


味の決め手は、


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「極上生ハム」とのことですが、


白いんげん豆も、

日本では入手困難なタルブ産で、


他にも、

じゃがいも・ちりめんキャベツ・かぶ・西洋ねぎ・根セロリを加えて、

コトコト煮込まれ、

4日寝かせて完成するという手間も時間もかかる豆料理なんです。



ビックリする美味しさというよりは、

懐かしくて、ホッとする美味しさですが、

「落ち着く美味しさ」だからこそ、

毎日でも食べたくなるというわけです。


自家製の「ピーマン・デ・スプレット(唐辛子の粉末)」もふりかけられてますが、


随所に渡り、

手の温もりと、

愛情が感じられます。


また、

毎年、シェフとスタッフさんのお二人で、

ピレネー地方に足を運んでらっしゃるとのことで、


興味津々になりながら、

そんなフランス話を伺っていると、


なんでも、

毎年、


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ピレネーとで、
「スープドガルビュ」を愛する人達による「大スープ作り大会」が開催され、
朝から出場者さん達が、
大きなお鍋いっぱいに、
それぞれのレシピで作って、
競うとのこと。

私もいつの日か、参加してみたいなぁと、
夢が膨らんでました。

実現できるためにも、

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まだまだこれから豆の勉強に没頭せねばです。


勉強といっても、
色んな勉強法があると思いますが、
こうして食べもの屋さんに伺って、
美味しいものを飲食して、
シェフからお話を伺うことからも、
学んだり発見できることがとても多いので、

1人で料理を作って食べたり、
学校に行ったり、
参考書と向き合ってるだけでなく、

引き続き、
「人」と「食」の力を感じる食べ歩きも続けていこうと思います。

教科書から学べないことがたくさん隠れてる気がします。


自分でも想像しなかったほど、
非常に長ったらしいブログになってしまいましたが、
最後まで読んで頂いた方、
ありがとうございました。

まだ春浅きあやふやな天候が続いてますが、
明日から、「卯月」ですね。

卯月の由来となる「卯の花」=「おから」も食べて、
くれぐれもお体ご自愛下さいませ。