時間がない時にこそ、
何が何でも、時間を作ってでも行きたい心のよりどころ(お茶の教室)で、

桃や菜の花の春色に囲まれながら、

お茶事の勉強をさせて頂きました。

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禅院から派生したというお茶事に出されるお食事の最初は、


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柔らかく炊かれた白ご飯・大根のお味噌汁・紅白なます・羊羹切りのカツオ

でしたが、


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立ち上る湯気からして、ごちそうです。


まずは、


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お米から頂きました。


まるでお砂糖をまぶしてるかのような甘みを感じるご飯です。

続いて、


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熱々のお味噌汁を喉に通し、


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もう一度、

お味噌汁とご飯をお代わりしてました。


最初のご飯より、きもーち水分が減った状態でしたが、


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数々のお料理や、

焼き物(お魚)に合わせて出して下さった時のご飯は、

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もっとかために炊かれたものでした。


これもまた、

甘さが一際増したようなお米でした。


細部に渡り、

発見と感動がありましたが、


中でも、


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「蟹しんじょうのお吸い物」には、

びっくりな感動でした。


こんなしんじょう、食べたことないかもってほどのふわっふわ食感で、

今にもばらけてしまいそうなほどでしたが、

しっかり全体がまとまってたんです。



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蟹以外は、

卵白と白身魚のすり身が、

つなぎになっていると思ったのですが、


白身魚ではなく、

イカが加えてあるとのこと。


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記憶に残る究極の「蟹しんじょう」でした。


また、

途中で、

取り分け用に出された青竹のお箸は、


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山のものを取る時は、

先が凹む形(V字型)で取り、


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海のものの時は、
先を逆にします。

山のものと、海のものを取り分ける際、

両細の竹箸の先を入れ替えるということです。


この竹箸の入れ替えが、

自然とできるようになれたらと思いながら、


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最後の「熱いお湯に入ったおこげ」を頂いてました。


つい調子に乗って、

日本酒をぐいぐい頂き、

暖房がなくても、

体も芯から温まったところで、


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菓子鉢の登場でした。


今回は、

「雪餅」が大好きな私の好みに合わせて下さったとのことで、


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「つくね芋で作られたきんとん風」でした。


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花びらの形の中身は、
ほんのり桜の香りが付いたあんこでしたが、

優しい桜餅風とのこと。


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なんとも品のある女性らしい和菓子でした。

濃茶を頂き、


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干菓子も頂きましたが、


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「蕨形の州浜」と、「菱形羊羹」でした。


小さくても、

目からも楽しめる大きな幸せが届きました。


この後、

薄茶で締めくくり、


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松平藩の掛け軸を目に焼き付け、

心の洗濯ものが、

カラッと乾いたかのようなひとときが終わりました。



先生、いつもありがとうございます。



私も、


焦らず、ひとつずつ、一歩ずつ、


たまには、ちゃんと寝て(*^_^*)、


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奥ゆかしい日本の旧き良き縁起ものが作れたらいいなって、


桃の節句の今日、

切に、思います。