毎月通っている銀座の会員制『壬生』 ですが、
ここ数か月、伺えてませんでした…。
そもそも、
『壬生 』は、
その年になる一か月前に、
来年の日程表が書かれたお月謝袋が渡されるのですが、
つまりは、
1年間分のスケジュールが決められるってことです。
私はその日程通りに伺うのが、
まず不可能なので、
毎回、無理をお願いして日程を変更してもらってるのですが、
今年はなかなか予定が合わず、
今月が久々の訪問となりました。
お月謝は、
1回3万円です。
最初は「高いなぁ…。」と思いましたが、
あるいみ、
こんなに日本の歳時記と、偽りのない日本料理が学べるお店(教室?)は、
未だにココしかないと思うのと、
ありがたいことに、
女将さんから会員にして頂いたので、
しっかり働き、
何とか年に数回は通いたい『壬生』さんです。
そんな貴重な『壬生』ですが、
今月、
玄関先で出迎えてくれたお軸は、
「時雨のころ」でした。
「雨が降るごとに寒くなる季節になった」ということを意味しているそうです。
お部屋に入ると、
秋の一日の時間軸を表す屏風や、
お正月に向けた椿&菊の花、
徳利&お猪口が待ってました。
女将さんのお話によると、
11月にお正月準備をして、
師走は、慌ただしくしないで、
お正月を迎えるんだそうです。
「え、もうお正月準備ですか!?」って感じですが、
確かに、
来月になると、
何かとバタバタになるので、
今から余裕をもっておくといいんでしょうね。
お正月準備ということで、
今月のお料理のテーマは、
「冬がまえ」でした。
炊き立ての「銀杏ご飯」にはじまり、
「桜」と「紅葉」蒔絵のお椀に入った「慈姑のお吸いもの」
※お膳は、三つ葉のクローバーです。
「真鯛」
「烏賊」、
3色の紅葉を散らして、
その中で頂く「酢ばすレンコン&えび芋の天ぷら」
※とても大きな「富田林産のえび芋」は、
他ではまずお目にかかれないです。
※紅葉の下には、煌めく「蜘蛛の糸」が隠れてました。 縁起物です。
続いて、
真ん丸形の「かぶら蒸し」には、
カボスをギュッと絞って頂きます。
中から、
「アマダイ」が顔を出しました。
体中が火照ったところで、
「雲丹・梨・巨峰の酢の物」がやってきましたが、
通常、酢の物に使うお砂糖の代わりを、
甘い果物が果たしてるようです。
この後、
弱火でじーっくり煮込まれ、
「濃茶がちょびっと入った白小豆のぜんざい風」という流れでしたが、
来月は、
また来年のお月謝袋が渡されます。
どういうわけか会員になった頃からずっと「まり」となっている私の名前は、
いい加減「真希絵」になるのか、
ちょっとドキドキです。
女将さん、
私の名前は、「園山真希絵」ですよ。