中目黒『スゥリル 』のカウンターに座ると、
すぐ目下に、
レモンが見えました。
間違いなく、
私が「スパークリングウォーター」に搾る用に頼んだレモンです。
こんなにカウンター席と厨房までの距離が近いレストランは、
なかなかないんじゃないでしょうか。
さらに、
カウンターから全部丸見えのオープンキッチンなので、
とにかく隅々までずずずずいーと見えちゃいます。
シェフの助手君がカットしてくれたそのレモンが、
スパークリングウォーターと共に、
私の元に届きました。
そして、
お料理(シェフお任せコースに、リクエストしたものを入れこんでもらいました)スタートです。
「トマトのサブレ」
「清流を泳ぐイメージで」(メニュー名にそう書いてありました)
「メロン」と「グリーントマト」が添えてありました。
因みに、
鮎のテリーヌには、
ゼラチンと塩ぐらいしか使ってないそうです。
鮎・メロン・トマトのコラボ、
お見事でした。
「帆立のムースとすっぽんを詰めた南瓜の花」
「フォアグラのソテー」ものっかってましたが、
くどさがなく、
物分かりのいいフォアグラでした。
「枝豆」や「とうもろこし」も添えて下さいました。
「おかひじきの天ぷら」も添えてありました。
ここで、
助手君が、
メインの仔羊と格闘し始めました。
が、
なかなかうまくいかない様子です。
ずっと見ている私も杞憂しちゃいましたが、
そんな姿を見かねたシェフが、
救いの手を差し伸べにきてくれました。
師弟愛を感じた一時です。
二人の共同作業が、
見事な結晶となり、私の元に届いてくれました。
こちらにも、
たくさんの旬野菜を添えて頂きました。
赤い色のワインも、最高に似合ってました。
とても分厚いカットでしたが、
とても完成度の高い素晴らしい逸品でした。
「ロックフォールチーズのソース」にもやられました。
「フルーツトマト」と、その「トマトのエキスのジュレ」も下にいました。
事前にリクエストして作って頂きましたが、
メインのお肉あたりから、
キッチンで、
ちらちら登場していた「無花果のコンポート」らしきものも気になり、
シェフに、
「その無花果も食べたいんですが、1個だけって頂けないですよね…」
なんて、
遠慮がちに小声で伝えると、、、
「無花果のコンポートには、胡麻ジェラートを添えないと成立しないので、次回にしませんか?」とのこと。
「なるほど、シェフは全体のコンビネーションをとても大切にする方
なんだ」と理解し、
そのお言葉に、
すんなり諦めがついたのですが、
何やらシェフの手が「無花果」に向かい、
そして、
数秒後、、、
出して下さいました~。
思わず、
子供みたいに、
「わーいわーい」と喜んじゃいました。
シェフ曰く、
「内緒ですよ」と。
というわけで、
皆様、
見なかったことにして下さい。
基本的に、
コースのデザートは1種類です。
どうしても食べたかったら、
数人で行って、
みんな別々のものを頼んでシェアするか、
追加料金でお願いしてみて下さいませ。
最後に、
「エスプレッソ」
で、
『スゥリル』カウンター劇場の幕が閉じました。
カウンターであれば、
今回の私みたいに、
キッチンお二人の調理模様が目の当たりにできるので、
一人でお邪魔しても、
寂しさなしで楽しめるんじゃないかなぁって思います。
ただ、
私みたいに食いしん坊な人間は、
キッチンでの調理風景を見る度、
どれも食べたくなってくるというリスク(?)もあります。
因みに、
この日、
他のお客さんがオーダーなさって、
何度も目に飛び込んできた「岩中豚のロースト」や、
「和牛みすじ肉のグリエ」なんかも食べたくてたまらなかった私です。
「また改めて行きなさい」ってことなんでしょうね。
お陰さまで、
「園山真希絵がまた行きたいお店」リストに入ってくれました。
おめでとうございます。
では最後に、
頑張れ、未来の巨匠。