本日12月14日は、

「赤穂浪士の立ち入りの日」ですが、


明治以降、

「壬生浪士」の影響から、

「浪人」を「浪士」と称することもあるようですね。


「壬生」といえば、


昨日は、

毎月通っている『壬生 』さんのお時間でした。


今年12回目です。


入り口の掛け軸は、


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「十一時五十九分」

でした。


「あと1分でお正月だよ」って意味だそうです。


お料理のお題は、


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クリスマス月ということで、

“ザビエル”でした。


1549年8月15日に、

フランシスコザビエルさん達が、

鹿児島に上陸なさいましたが、


当然その年には、

降誕のミサも行われたと思われるので、

この年が、

日本で最初のクリスマスだったんじゃないかなぁと言われてるんですよね。

maru

“THE日本”な『壬生』さんで、

クリスマスって新鮮ですが、

お料理はきっと日本満載なはずです。


では、いきます。


一品目は、

ちょうど、


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今月の旬野菜として「くらしのこよみ 」にも載っていた

チョロギ 」の登場でしたが、


数百万円もする『洛 慶入』の蓋を開けると、


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ちょこんと、

お供えサイズのご飯と、チョロギ1個が座ってました。


これ、

「小鳥の餌」なんですって。


なので、

女将さん曰く、


「この小鳥用ご飯は食べず、


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こうして、紙で包んで小鳥にあげなさい」

ってことでした。


けど、

後でこっそり自分で食べちゃいました。


女将さん、

そして、

小鳥様、

ごめんなさい。


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「小鳥の餌ご飯」の下には、

ちゃんと私用の餌(?)がいました。


「チョロギ」って、

「ゆり根」と「むかご」を合わせたみたいなんですよね。


生の「チョロギ」がおいしいのは、

12月と1月頭だけとのことです。


お正月に何とかGETして、

うちのお店 でも出そうと思ってます。


この日はどういうわけか、


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初っ端から、

ものすごい勢いで、

いつもお決まりの日本酒をぐびぐび呑んでました。


お陰さまで、

体ぽかぽかでしたが、


お次のお椀で、

より一層、

あったまりました。


そのお椀はですね、


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「カブ」を鬼おろし状態にしたものでした。


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表面に油が浮いてるなぁと思ったら、


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中から、

「甘鯛(グジ)」が出てきてくれました。


お宝を発見したみたいで、

心の中でバンザイしてました。


例の如く、

熱々を一気にいきすぎて、

口中の上側ヤケドとなってましたが。


熱を冷ましたいところで、


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ナイスタイミングな冷たいお造りです。


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「炙りホタテ」「カジキマグロ」「ヒラメ」に、


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ちびっちゃい「慈姑」が添えられてます。


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どれもダイナミックな切り方ですが、

特に、

「カジキマグロ」は分厚いのなんのって。


これを俗に、

「羊羹切り」と申します。


「ちゃんとおいしいお魚を食べた~」って満足感に浸ったところで、


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どーんと、

大きな「蓮のやつれ葉」が置かれました。


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見通しのいいごぼう(大浦ごぼう)は、

素揚げされたものと、衣付きの2種類で、


海老芋は、

半分衣がくっついてました。


雪をかぶせたそうです。


土の中でたっぷり眠ってた根菜力が、

おいしさと一緒に体中に漲りました。


葉っぱの余韻を残しつつ、

煮物に移りましたが、


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わお、黒っ。


「銀杏の葉」を焼いたものと、

「柚子の蜜煮」(奥)でしたが、


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maru

この真っ黒い炭になった葉も食べます。


銀杏の葉を塩漬けして、

一晩置いたものを、

フライパンでじーっくり焼いたものだそうです。


塩漬けしてないと、

焼いたらすぐに灰になっちゃうんですって。


へぇ×10。


蜜で炊かれた柚子の中には、


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白子がいました。


甘くとろとろしたところで、

女将さんが、


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巨大な蓮の花柄の器を持ってご登場です。


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「真名鰹の漬け焼き」でした。


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紙に包んで、

そのまま手でかぶりつきます。


一応、お魚を置くためのお皿が用意されてましたが、


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このお皿は、

「にらみ皿」と言って、

料理を盛るとシミがつくから、

本来は観賞用だそうです。


力強く逞しいこの「真名鰹」でお料理が終わりましたが、

お口直しに、


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写真なんて撮ってる場合じゃないほどすぐに溶ける

「みかんのシャーベット」と、

「みかんそのまま」を出して下さいました。


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みかんは種ごと頂きます。


下田「どんぐり農園」のみかんでしたが、

まだ種が柔らかいんです。


種の周りのぬめりを食べると体にいいんですって。


しっかり噛んで頂きました。


そして、

いよいよ今年最後の『壬生』さん食べものが、


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大皿に盛られてきました。


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「白小豆のおやき」でした。


ぜんざいに入る位いっぱいの「白小豆」を入れてあるそうです。


小豆フェチにはたまらないです。


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薄茶と共に頂きました。



いつも通り、

自然と感嘆のため息と、

「おいしかったです、ご馳走様でした」の言葉が出たところで、


女将さんから、


“まりちゃん、

今生きているのはすごいこと。


だからね、

何とかなるの。


人生をめいっぱい謳歌しなさい。


でもね、

頑張りすぎだから、

頑張りすぎないで、

リラックスしながらね”


と。


母親みたいです。


女将さん、ありがとうございます。



このご時世ってことで、

お月謝は、

来年から5千円アップして、

3万円になっちゃうそうですが、

その分しっかり働きます。


頑張りすぎないことを頑張って。



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2011年の月謝袋の名前も、

やっぱり「まり」でしたが、


『壬生』ご主人・女将さん、(私は「まり」じゃないですが)


来年も、

「まり(「壬生」名)」のご指導を宜しくお願い致します。