福竹


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すでに何度も行った気になってましたが、

一度も伺ってませんでした。


6年前から行こうとしていたにもかかわらず、

諸事情があり、

タイミングを逃していたからです。


そんなこんなで、

6年の歳月が過ぎていたのですが、

今月初旬、

福竹 』常連様と、

とあるプチ打ち上げを兼ねて伺えることができたのであります。


6年越しの恋が実った感じです。


お店名物である女将さんの評判は随分聞いてきたので、

怒られるの覚悟で臨んだのですが、


席に着くやいなや、

女将さんから、

「はい、魔除けです」と、

お店のピンク名刺を頂きました。


気が早いですが、

これで今年も平和に年を越し、

のほほんと新年をむかえられそうです。


出雲大社のお守りと一緒に入れておくことにしました。


サクサク注文をし、

まず運ばれてきたのは、


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「冷たい抹茶」と、


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「福竹天」の具です。


「お写真撮らせて頂いてもいいですか?」との問いにも、


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「どうぞどうぞ、女優じゃないけど、何でもしますから、写真撮って下さい」と、

にっこり笑顔で対応して下さいました。


「あれ、こんなに優しくっていいの」と心の中で思っていた矢先、


やっぱりガツンと雷を落として下さいました。


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「あんた、あーあ、こぼしてるって思ったでしょ。そうじゃなくてね」…、


からスタートし、


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このお好み焼きについてのレクチャーがマシンガンのように始まりました。


粉の少なさ・空気の入れ方・卵の量等がカギを握ってます。


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分厚めに整えられたお好み焼きは、

じーっくり時間をかけて焼かれたのですが、

とにかく指一本触れてはいけません。


少しでも触った日には、

女将さんから蹴りが飛んできます。


だから、

「違うテーブルに焼きに行っては帰ってきて」の繰り返しです。


それに加えて、


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レクチャーと世間話がとどまることなく入ってきますから、

もの凄いエネルギーを消費なさってると思います。


お好み焼きが焼かれる横っちょで、


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熱したバターで、

「砂肝」もしっかりしっかり焼かれます。


写真を撮り忘れましたが、

しゃきしゃき噛みしめながら、

途中でまたまたお説教を頂きながら(湯気と煙について等)、

七味と秘伝ダレで頂きました。


さて、

私が女将さんとお好み焼き以外で楽しみにしていたのが、


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「はんぺん」です。


数年前、

この方からお話を伺って以来

食べたくてうずうずしていた一品です。


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熱したバターで、

丹念にじっくり時間をかけて焼かれます。


「はんぺん」好きの私もよく焼いて食べてますが、

ここまで時間をかけたことはありません。


20分は経ったでしょうか。


その間、

ずーっと女将さんのお話です。


私の血液型と性格から、

両親の喧嘩話にまで及びました。


私は、

「一見几帳面だけど、めんどくさがり屋で、どうでもいいところを気にする性格」とのことです。


「お父さんの性格は、こっそりお母さんに聞いておきなさい」

とまでおっしゃって下さいました。


そんな話で、

ここが「占いの館」化していると、


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はんぺんの周りに入れられた飾り包丁の切り込みが開いてきたので、

食べ頃です。


まずはそのまま頂きます。


バターの風味とほわっほわのはんぺんがたまらなく愛しいです。


続いて、

秘伝ダレをつけて頂きましたが、

すいすい入っていきます。


この後、


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びよーんとマヨネーズが敷かれ、


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どばーっと青海苔がふりかけられます。


ここにはんぺんをつけて頂くのですが、

これです、これ。


これが食べたかったんです。


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ちまちま付けたせいで、

青海苔マヨネーズの付きが良くありません。


見かねた女将さんが、

「あー、だめだめ。そんなんじゃキレイに付かないでしょ。やり直し」と、

もう一回、マヨネーズを敷き直してから作って下さいました。


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今度は、

ばっちり青海苔まみれです。


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追い求めていた「青海苔マヨネーズはんぺん」です。


数日経ってから自分でも作ってみたのですが、

同じようにはいきません。


やっぱり女将さんの焼きでないと違うんでしょう。


また食べにくるしかないってことですね。


ここらへんで、

ようやくお好み焼きの方面が焼き上がってきました。


しかし、

ここで事件が。


お好み焼きの縁から何やらチーズらしきものがふつふつ出ていたので、

「あれ、チーズ入り?」

「や、卵?」

と口走ると、


「はぁ、チーズ? はぁ、卵、そんなに入れた?」と、

もの凄い剣幕で女将さんに怒鳴られました。


生地の周りから出ていたのは、

おだしだったんです。


そのおだし部分を差し出され、


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「いいから、まずここから食べてみー。何の味する?」と女将さん。


「ははははい、おだしの味がします」と私。


料理研究家としたことが、

やっちまいました。


確かによーく見ればおだしですが、

迂闊でした。


さらに追い打ちをかけて、


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「家で作る時はこの位ソース塗る?」と尋ねられたので、

「そうですね、この位でしょうか…」と伝えると、


「はぁ、こんなにつけてどーするの!? うちのお好みは厚みがあるからこの位塗ってんの、分かる?

ははぁ、生地がおいしくないから、ソースに頼ってるのね」と。


「や、私も厚く焼くので…。」と伝えようとしたのですが、

これ以上何か発すると、

倍になって返ってきそうだったので、

無言のままにしておきました。


たっぷりソースが塗られると、


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かつお節も、

お好み焼きにぺったり張り付くよう、

ヘラにまとわりつかないよう、

女将さんの指ですりつぶしてから振りかけられます。


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キレイに撮れませんでしたが、

断面を見ると、

やっぱり厚めです。


私の作るお好み焼きもこの位厚いです。


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なかなかのBIGサイズを半分に切り分けて頂き、

熱々を頬張ります。


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途中でマヨネーズをかけたり、

七味をふったり。


粉が殆ど入らず、

キャベツいっぱいなので、

胃もたれの心配もなさそうです。


お好み焼きを食べ終えたところで、


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「甲イカ」と「千葉生まれの豚トロ」の出番です。


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またまたバターを熱したところで焼かれますが、


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①そのまま、

②わさびをつけて、

③わさびと秘伝ダレをつけて頂きます。


歯がすーっと通る「甲イカ」です。


と、ここで、

残りのイカに、


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七味とマヨネーズがかけられました。


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大葉で巻いて頂きます。


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「ピーマン」もバター焼きですが、

ドーム型になった方面だけを焼かれます。


ここでもまた焼き方レクチャーが入りましたが、

全て女将さんの愛の鞭に思えてきました。


そうそう、

ブラックペッパーがまんべんなくまぶされたスペシャル豚トロが、


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ついに焼き上がりです。


と思ったら、

食べやすい大きさにカットされて、


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再び焼きにかかります。


よく焼くということで、

生臭さを消すんだそうです。


「生臭い」のは、

「生焼け」だからとのこと。


確かにおっしゃる通りです。


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お肉の部分はさることながら、


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脂身まで申し分ないおいしさを感じつつ頂けます。


こちらも、

わさび・大葉・秘伝ダレのトッピングと共にです。


最初から最後まで、

BGMは女将さんトークでしたが、

いろんな意味でとても勉強になりました。



お店を出る前に、

お嬢様から頂いた「檸檬キャンディ」を舐めてましたが、

1時間も経つと、

またお腹が空いてきました。


素材も油もいいってことですが、

それ以外に、

女将さんのベシャリへのエネルギーを消耗したってことでしょう。


『福竹』マジックです。


女将さんから〆に頂いたお言葉は、

「今度来た時は、今日教えたことを学習して、より賢くなって来なさいよ」

でした。


最後の最後まで学ぶ点多き女将さんですが、

ビシッとおっしゃって頂ける内が花です。


私もそうですが、

どうでもいい人には、あえて何も言いません。


きつく言うってことは、

その分親身になってる証です。


と、女将さんもおっしゃって下さいました。


時折のぞかせてくれる笑顔からも、

本当に優しさが垣間見れます。


ご教授を頂き、

誠にありがとうございました。


ごちそうさまでした。


次回、

自分自身がグレードアップしたら伺います。



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まさにそうですね。