野菜高騰が続いていた中、
人参だけは、
頑張ってくれました。
未だに、
子供達が苦手な野菜上位に入るような人参ですが、
発育を促進したり、
肌荒れを防いだり、
抵抗力を高めたり、
目の疲れをとったりするビタミンAをはじめ、
カルシウムや鉄分・リン等のミネラル分を多く含むアルカリ食品で、
食物繊維にも富んでます。
そして、
お財布にも優しいとなれば、
おいしく食べてあげないわけにはいかないですよね。
だから、
頻繁に料理させてもらってます。
例えば、其の一↓
「キャロットソバ」
○材料(2人分)
人参…適量
蕎麦…2人分
Aオリーブオイル…大さじ1
レモン汁…小さじ1
塩・ブラックペッパー…各少々
パセリ(粗みじん切り)…適宜
○作り方
①蕎麦はややかために茹で上げて、流水で洗い、しっかり水気をきっておく。
②キレイに洗った人参はピーラーで薄く剥き(蕎麦の量の1/3位)、Aと①の蕎麦と共にボウルに入れて混ぜ合わせる。
器に盛って、あればパセリを散らす。
朝でも昼でも夜でも深夜でも、
シーンを問わず召し上がって頂けますし、
包丁を使うのが苦手な方でも、
難なくできちゃいます。
○
オリーブオイルを胡麻油にしても、
また一風味違ったおいしさになりますよ。
○
○
「人参納豆」
○材料(2人分)
納豆(タレ付き)…2パック
人参…6㎝位
長芋…5㎝位
味付け海苔(手で小さめにちぎったもの)…小3~4枚分
炒り黒胡麻…適量
お酢・胡麻油…各小さじ1
○作り方
①きれいに洗った人参と長芋は1cm角に切り、人参は耐熱ボウルに入れて、ふんわりラップをし、レンジで約50秒加熱する。
②①の人参の粗熱がとれたら、その他の材料と混ぜ合わせる。
箸ではやや食べにくいので(つるつるすべって)、
スプーンで食べるとか、
葉っぱもの野菜で包んで食べるといいかもです。
ご飯やパンにのせてもOKです。
「人参は生でもいいんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、
○
人参には、
「アスコルビナーゼ」というビタミンCを破壊してしまう酵素が含まれていて、
他のビタミンCを含む食品と一緒に切ったり、すりおろしたりして食べると、
その食品のビタミンCを壊してしまうんです。
人参だけで食べればいいのですが…。
ただ、
アスコルビナーゼにも弱点があります。
加熱したり、酸や酢を加えたり、発酵(漬け物にするなど)させると、
酵素の作用がなくなって、
ビタミンCの破壊が減るんです。
よって、
「キャロットソバ」では、
レモン汁を加え、
「人参納豆」は、
さっと人参をレンジで加熱して、
お酢を加えたというわけです。
また、
人参は、
カロチンを多く含んでます。
カロチンとは、
ビタミンAの元となるもので、
油を使った料理にすると吸収が良くなり、
成分効果は生食の場合の6倍にもなります。
ということで、
どちらの料理にも油分(オリーブオイル・胡麻油)を加えました。
人参みたいに、
たとえその食材に、
欠点とか弱点があっても、
それをうまくカバーしてあげれば、
より素晴らしい力を発揮してくれるわけです。
人間も一緒ですね。
そういえば、
人参は、
なぜ「人参」なんでしょう。
○
図書館で調べてみると、
「人参」の元となった「朝鮮にんじん」の根が、
人間の頭や手足をくっつけたような形をしていて、
「まるで何人かの人が参集したようだ」ということで、
「人参」となったみたいです。
そして、
今でも、朝鮮にんじんは、
人の形に似ているものほど高価だと言われているようです。
一方で、
「参(じん)」という字、
そもそもは、
「ヒゲがたくさんある根っこ」という意味らしいので、
「人参」となったとも言われます。
しかし私は、
「人参」の字を見ると、
自分が「人」というものに参加できたことに感謝し、
いろんな人を参考に、
人に参る生き方をしようと思えてきます。
「人参」、
心の琴線に触れるいい名前です。