野菜高騰が続いていた中、

人参だけは、

頑張ってくれました。


未だに、

子供達が苦手な野菜上位に入るような人参ですが、


発育を促進したり、

肌荒れを防いだり、

抵抗力を高めたり、

目の疲れをとったりするビタミンAをはじめ、

カルシウムや鉄分・リン等のミネラル分を多く含むアルカリ食品で、

食物繊維にも富んでます。


そして、

お財布にも優しいとなれば、

おいしく食べてあげないわけにはいかないですよね。


だから、
頻繁に料理させてもらってます。


例えば、其の一↓


園山真希絵オフィシャルブログ「こころのごはん手帖-食べる門に福来る-」by Ameba-DVC00451.jpg

「キャロットソバ」

○材料(2人分)

人参…適量

蕎麦…2人分

Aオリーブオイル…大さじ1

 レモン汁…小さじ1

 塩・ブラックペッパー…各少々

パセリ(粗みじん切り)…適宜

○作り方

①蕎麦はややかために茹で上げて、流水で洗い、しっかり水気をきっておく。

②キレイに洗った人参はピーラーで薄く剥き(蕎麦の量の1/3位)、Aと①の蕎麦と共にボウルに入れて混ぜ合わせる。

器に盛って、あればパセリを散らす。


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朝でも昼でも夜でも深夜でも、

シーンを問わず召し上がって頂けますし、


人参をピーラーで剥くので、

包丁を使うのが苦手な方でも、

難なくできちゃいます。

オリーブオイルを胡麻油にしても、

また一風味違ったおいしさになりますよ。


例えば、其の二↓

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「人参納豆」

○材料(2人分)

納豆(タレ付き)…2パック

人参…6㎝位

長芋…5㎝位

味付け海苔(手で小さめにちぎったもの)…小3~4枚分

炒り黒胡麻…適量

お酢・胡麻油…各小さじ1

○作り方

①きれいに洗った人参と長芋は1cm角に切り、人参は耐熱ボウルに入れて、ふんわりラップをし、レンジで約50秒加熱する。 

②①の人参の粗熱がとれたら、その他の材料と混ぜ合わせる。


箸ではやや食べにくいので(つるつるすべって)、

スプーンで食べるとか、

葉っぱもの野菜で包んで食べるといいかもです。


ご飯やパンにのせてもOKです。


「人参は生でもいいんじゃないの?」

と思われる方もいらっしゃると思いますが、


人参には、

「アスコルビナーゼ」というビタミンCを破壊してしまう酵素が含まれていて、


他のビタミンCを含む食品と一緒に切ったり、すりおろしたりして食べると、

その食品のビタミンCを壊してしまうんです。


人参だけで食べればいいのですが…。


ただ、

アスコルビナーゼにも弱点があります。


加熱したり、酸や酢を加えたり、発酵(漬け物にするなど)させると、

酵素の作用がなくなって、

ビタミンCの破壊が減るんです。


よって、

「キャロットソバ」では、

レモン汁を加え、


「人参納豆」は、

さっと人参をレンジで加熱して、

お酢を加えたというわけです。


また、

人参は、

カロチンを多く含んでます。


カロチンとは、

ビタミンAの元となるもので、

油を使った料理にすると吸収が良くなり、


成分効果は生食の場合の6倍にもなります。


ということで、

どちらの料理にも油分(オリーブオイル・胡麻油)を加えました。


人参みたいに、

たとえその食材に、

欠点とか弱点があっても、

それをうまくカバーしてあげれば、

より素晴らしい力を発揮してくれるわけです。


人間も一緒ですね。



そういえば、

人参は、

なぜ「人参」なんでしょう。


図書館で調べてみると、

「人参」の元となった「朝鮮にんじん」の根が、

人間の頭や手足をくっつけたような形をしていて、

「まるで何人かの人が参集したようだ」ということで、

「人参」となったみたいです。


そして、

今でも、朝鮮にんじんは、

人の形に似ているものほど高価だと言われているようです。


一方で、

「参(じん)」という字、
そもそもは、

「ヒゲがたくさんある根っこ」という意味らしいので、

「人参」となったとも言われます。


しかし私は、

「人参」の字を見ると、

自分が「人」というものに参加できたことに感謝し、

いろんな人を参考に、

人に参る生き方をしようと思えてきます。



「人参」、

心の琴線に触れるいい名前です。