先月のとある17時ちょい前に、


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かぶと 』のカウンターに座ると、

あっという間に、お客さんで埋まりました。


すると、

ガラガラと入口の扉が開き、、、


お客さん「すみません、今から3名いいですか?」


大将「だめだめ、今日は一杯だから、帰って」


お客さん「そこを何とか…。 “食べログ”に、予約は受け付けてないって書いてあったから、何ヶ月も前から今日来ようと決めてて、群馬から来たんです…。」


それから暫く大将とのやりとりがあって、

大将が出した結論は、、、


大将「じゃ、悪いけど、18時半には出てって。 それでいいなら、がーっと出すから。 言い方悪いけど、これでカチンとくるなら帰って」


というわけで、

遥々群馬から来たという3人のご家族(多分)は、

無事、お店に入れてもらえることになったのであります。


その後も、

何人か予約なしでいらっしゃった方がいたのですが、

さすがに入る余地がなかったため、

皆さんシャットアウトです。


かぶと 』に行きたいという方は、

ご予約なさって下さいませ。


しかし、

ものすごい人気です。


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mる
食べログ 』鰻部門堂々の1位に輝いてるだけあります。


加えて、

噂通りの個性豊かな大将です。


鰻以上に名物かもしれません。


お客さんとのやり取りを聞いていても、

怒ってらっしゃるような物言いですが、

その話振りや内容、

さらに、

お客さんに料理を運ばせちゃうところも、

かなり笑えます。


また、

大将と奥さんとの掛け合いも、

漫才を見ているかのようです。


食べログ 』に、「名物人間部門」があったら、

「鰻部門」と並んで、

TOP入りなさることでしょう。


鰻もさることながら、

大将のキャラがあってこそ、

なおさら味わい深いお店なのかもしれません。


さて、

今回は、

どうしても「天然鰻」が食べたかったため、

事前に天然ものをお願いしていたのですが、


そんなユニークな大将から、

「天然ものだけ食べても分かりっこない。あえて天然ものと養殖もの両方出すから、食べ比べてみ」

とのことでしたので、

言われるがままに両方を堪能させて頂くことになりました。


が、その前に、

女将さんから勧められた「お豆腐」を頂きます。


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舌触りなめらかで、

濃い豆乳を食べているかのようです。


途中で藻塩をつけて頂きます。


そして、

いよいよ大将の手から織り成される鰻パレードがはじまります。


所々、

鰻の同じ部位の養殖と天然ものを出してくださいました。


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「えり焼き(養殖)」


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「頭(養殖&天然)」


養殖と天然ものでは、

骨の多さや身質に違いが伺えます。


大将曰く、

「時々釣った時の針があるから、

刺さらないように気をつけて」とのことでしたが、

まんまと針にぶつかりました。


私はこういうのによく当たります。


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「ひれ焼き(養殖&天然)」


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「肝焼き(養殖&天然)」


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「しっぽ焼き(天然)」


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「レバー焼き(天然)」


「日本のどぶろく」も進みます。


ここでいったん、


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「生の心臓」をはさみましたが、

ずーっとぴくぴく動いてます。


噛むとめちゃんこ苦いということで、

そのまま飲み込むことに。


怖いもの食べたさに、

噛んでもよかったですが、

さすがの私も勇気がありませんでした。


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「肝わさ 玉葱と三杯酢と和えます」


この後、

実は今回一番の期待をよせていた「白焼き」のご登場です。


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「白焼き(養殖&天然)」


2種類のお塩で頂きます。


弾力があって引き締まった鰻と、

ほわっほわでとろっとろな鰻です。


どっちが養殖でどっちが天然なのか教えてはもらえなかったですが、

恐らく、

前者が天然で、

後者が養殖ではないかと思います。


全くの別物でしたが、

両方とも蒸さずに焼かれただけというのが信じられないほどの身質です。


よって、

どちらを出されても申し分ない美味しさです。


人それぞれ好みもあるでしょうし。


ただ、

天然の方が、

険しい人生を頑張って生きてきた感があり、

養殖は、

いい子いい子されて過保護に育ったように思えます。



大将の焼きっぷりに惚れ惚れしたところで、


「白焼き」と並んで期待していた「蒲焼き」がどーんとやってきましたが、


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こちらも「白焼き」同様、

養殖と天然ものを盛り合わせてくださいました。


やはり身の締まり方が違いますが、

タレにくぐらせてあるせいか、

白焼きよりはしっとり具合が似てる気がします。


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「鰻重」より、

こうして、

ご飯は別にして、

そのまま「蒲焼き」を食べたり、


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時にはご飯にのせたりして、

色んな食べ方を楽しみます。


さっきまで鰻に感動しっぱなしでしたが、

タレのかかってないご飯を食べると、

ご飯の旨味に甚く感激してしまいました。


水加減といい、

炊き加減といい、

バランスばっちりです。


「蒲焼き」をのせて、

タレが染みてもべちゃべちゃにならないように考えられてるんでしょう。


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かなりの量を食べたと思いますが、

「ぬか漬け」や「肝吸い」をお供に、

いくらでもお腹に入っていきます。


鰻の脂が最高にいいんです、きっと。



お会計は、


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懐かしのそろばんでした。


小学生時代、

私が最も苦手だった科目です。


でも、

何を隠そう、

「そろばん生誕の地」は、

兵庫県と、私の故郷島根県です。


そろばんは避けて通りたいものでしたが、

島根から生まれたもの同士ということで、

これからの島根をより良く、且つ、盛り上げるために、

共に手を取り合っていこうと思います。



願いましては、一円なーり、二円なーり…、


ご縁なーり。