今から3年半前位に、『竹慈庵 なかだ』に行ったっきり、
すっかりご無沙汰してましたが、
ようやく先日、
移転なさってから初訪の『幻燈士 なかだ 』さんに
伺わせて頂くことができました。
恵比寿のとある木造2階建てごはん屋さんみたいに、
紹介制のお店です。
素晴らしいお猪口が勢ぞろいです。
私は一目惚れした石猪口で、
「お立ち酒(大吟醸)」を頂くことに致します。
プラス、
「白ワイン(ムルソー)」と、
温かい「台湾の青茶」を頂きます。
そして、
いよいよ新生『なかだ』開演です。
本来、撮影NGとのことですが、
この日は貸し切りということで、
お写真を撮らせて頂きました。
「若竹の2番目にキャビアがたーくさんのってます」&「アボカドとからすみの
パルミジャーノ巻き」
この写真は、反射して何のこっちゃ分かりませんが、
百合根で作られたお饅頭に、
トリュフがぎっしりです。
中にもトリュフの塊がいます。
一口でペロッと食べてしまいましたが、
せめて2度に分けて食べればよかったと、
後悔です。
先日の『緒方』ブログ にも書きましたが、
無類の鯖寿司フェチな私は、
特にこれが(も)食べたくて、
お電話の際、
「鯖寿司ありますよね?」と聞いていたほどです。
手前の鯖寿司は、
ご飯の部分が酢漬けのレンコン(薄切り)になってます。
しゃきしゃきがたまらなく愛おしいです。
奥の鯖寿司は、
ちゃんと酢飯ですが、
上にはたっぷりの黒胡椒がのってます。
お代わりしたい欲望をぐっとこらえて、
お次に進みます。
以前のお店では、
ガチョウのフォアグラだったのですが、
今回のお店では、
鴨のフォアグラとのこと。
まるで違います。
フォアグラを食べているというより、
ムースです。
熱々に温められた包丁でじゅーっと音を立てて切って下さいます。
「ドライトマトの花巻」も付き添ってます。
カウンター越しには、
端っこのフォアグラの姿が見えます。
あの部分はどうなるんだろお。。。
と考えながら、
名残惜しみつつフォアグラを食べていると、、、
「後でまたお出ししますよ」と中田さん。
よくぞ心(お腹)の内を心得てらっしゃいます。
「ほんとですか~。頂きます~」と遠慮のかけらもなく、
頂くことにします。
最初に啜って、
「絶対、干し椎茸と醤油とみりん~」と思ったのですが、
まんまと違ってました。
しかし、
キャベツと聞かされても、
干し椎茸の味わいがしてたまりません。
どういう化学反応なんでしょう。
ここで、
なかださんから、
「さっきのフォアグラのお代わり、お出ししましょっか?」とのお言葉。
いい子にしててよかったです。
餌を与えられる犬になった気分です。
「豚の血をくぐらせてから燻製させた豚肉ロースト」
「レバーパテ&みんじゃが」
この山形牛さん、
とろっとするっと消えていきました。
お願いだから、
もっといて下さいってほどの消えようです。
フィットチーネみたいなパスタに、
フルーツいっぱい入りのカレーがばっちり絡みます。
このフルーティ&スパイシーカレーを食べると、
「そうそう、これなんだよねぇ」と、
自分の理想女性像が浮かんできました。
何を隠そう、
私の目指すところは、
“フルーティスパイシーな女”です。
やっぱり白ご飯が恋しくなり、
カレーライスも頂きました。
もったいぶって残しておいたフォアグラをのせて食べてみました。
人生初の「フォアグラカレー」です。
リッチジャンキーです。
手前から、
「グリーンオリーブと白胡麻のチュイル」
「黒豆チョコ とっても高価なお塩を添えて」
「バナナケーキ」
「寒干し大根の赤ワイン漬け」
「きなこを纏った発酵バター」
日本と世界が手を結んだお料理を食べ終え、
至福と感謝の気持ちが体を温めます。
最後に、
奥の真っ黄色のエスプレッソマシーンで、
エスプレッソを入れて下さいました。
ビビッドな黄色がなんともミスマッチですが、
このギャップにも心奪われます。
一見、温和で喧嘩もやらなそうなのに、
「ホウレンソウを食べれば百人力!」のポパイみたいな人とか、
一見、遊び呆けてそうなのに、
家族を大事にして、
実は家でオリーブを作ったり、
自家菜園までやってるとか。
ふと、
私は、そんなギャップある人に滅法弱い女だと再確認させられました。
世間はオリンピックムード満載だというのに、
末尾文に相応しくもなく、
皆様にはどうでもよすぎる私の好み情報にて締めくくらせて頂きます。
お詫びと共に、
失礼致します。
引き続き、
オリンピックに熱くなって下さいませ。
フレーフレー。