私の大好物本の著者様 邸にお邪魔させて頂いております。
仲良しご夫婦水入らずの間に挟まれて恐縮しつつも、
シャンパンで乾杯し、
飲み始めると、
恐縮どころか、
遠慮なしに、
がんがん食べては飲みに走ってます。
私が今一番行きたいお店のTOP3に入る京都『緒方 』の
「極上からすみ」からスタートしたのですが、
のっけからエルボードロップをもらった感じです。
途中、
ご夫妻の結婚式写真を見せて頂き、
私もより一層結婚したい想いがメキメキ膨らんできました。
結婚したいと思える相手がいてからの話ですが。
でも、
またまた家族がほしくなるような罪なごちそうがやってきました。
前々から気になっていた『有次 』の「銅鍋」で炊かれたご飯です。
銅鍋には「裏地」というお名前が刻まれてます。
この銅鍋、
はははははちまんえんとのこと。
8万円て、
私が東京に来て最初に住んだアパートよりお高いお値段です。
なんてこったです。
炊き上がってから、10分待つと、
待ちに待ったぴかぴかに光るご飯様とご対面です。
写真ではこの美しさとおいしさが伝わらないのが残念ですが、
一口食べても、
二口食べても、
三口食べても、
間違いなく、
今年最初の“2010年 園山真希絵の記憶に残る逸品”に堂々ノミネートです。
噛めば噛むほど日本米本来の妙味が体全体に染み渡ります。
食べながら、
うるさいほど発狂しっぱなしでした。
このご飯には、
「桂子さん 特製 お代わりしたくなるほど絶品お揚げいっぱいお味噌汁」や、
「浅漬けの盛り合わせ」や、
鮭・梅干し・島根名物「とんばら漬け」がお供します。
このごはんセットたまりません…。
さらに、
私がデパ地下で見つけて購入した「すずかおり 」という山形産納豆を
ちょびっと冷ましたご飯の上にのせて頂き、
さらにさらに、
桂子さんご推薦の卵を割って、
「卵かけごはん」として頂きます。
しかし、
桂子さんのお茶碗の中身をのぞくと、
おやまぁ、
黄身だけです。
「白身はいらないの」とのことです。
なんて贅沢な食べ方なんでしょう。
私は恐れ多くて、
到底真似できませんので、
全卵でいきます。
まずは、
オーストラリアの岩塩をかけて頂き、
その後、
『田中屋 』のお醤油をかけて頂きます。
銅鍋ご飯、
一体何回お代わりしたことでしょう。
でも、
その都度、お米の顔が変わるから、
楽しくおいしく頂けるんです。
こんな極上のご飯・お味噌汁・お漬け物・納豆達のごちそうがあったら、
ますます嫁に行きたくなります。
そんな私の心境も知らずに、
愛猫ちょびちゃんはすやすやおやすみなさってます。
目をあけたまま眠れる才能のお持ちのちょびちゃんを横目に、
私はまだごちそうを頂きます。
続いて出してくださったのが、
これまた私がボジョレーの時期にどうしても食べたかった
日本に入ってこない幻のチーズでした。
葡萄(赤ワイン)の葉で覆われた白カビチーズです。
とても個性の強いチーズですが、
より一層、私に気合いを入れてくれました。
このチーズの奥に見えるのは、、、
世界のチョコレート界で、
一番お値段が張るという『BERNACHON 』です。
食べないともったいないので、
ドキドキしながら頂きます。
甘いものを食べた後、
もう一回、お食事に戻り、
卵衣で包まれた海鮮シュウマイを頂きます。
島根の「香味とんがらし」やお酢をつけて。
お腹いっぱいでしたが、
ぺろりと2つ頂いてました。
シャンパンや赤ワインを飲み終えると、
「加賀棒茶 」を入れて頂き、
『たねや 』の「善哉」や、
『梅林堂 』の「いり豆(カレー味)」まで頂いてしまいました。
口にするものから、
目で見るものまで、
とにかく何から何まで全て妥協のない才色兼備なお姉様 は、
食に長けすぎてらっしゃる上、
「草月」の師範でもあります。
「変なものは一切寄せ付けない」というホンモノ志向ぶりも
私の今年の目標「質・濃」にドンピシャです。
そんな学ぶべきところが多すぎる貴重な存在の桂子さんから、
「はい、お誕生日プレゼント」と、
日本未発売の「SUGAR」というリップを頂いてしまいました。
乾燥しっぱなしの私の哀れな唇に、
願ってもない贈りものです。
また、
『Chez Panisse 』のALICE WATERS氏の本や、
『百味菜々 』の本を見せて頂いたのですが、
この本を開いた瞬間、
大袈裟ではなく、
鳥肌が立ち、
身震いしてしまいました。
「いち早く、『百味存 』に行きなさい」と、
天からのお告げが舞い降りてきました。
きっとこの2冊は、
今年からの在るべき私に必要な本なんでしょうね。
恐らく、
私はこれまでヘンテコなものは散々見て食べてきてるはずです。
だからこれからは、
ヘンテコなものは卒業し、
より質の高いものに触れていかねばと思います。
やっぱりイイものを知ることって大切ですよね。
料理もおんなじです。
より素晴らしいものを食べてこそ、
自分でも限りなく近いものを作ることができ、
伝えていけます。
人間も一緒ですね。
お手本となるべき方々のイイところを、
めいっぱい吸収させてもらおうと企んでます。
帰り際、
裏地邸玄関先の「伊勢神宮」神棚に両手を合わせて、
ありがとうございました&ごちそうさまでした。
帰路は、
「口腹」さんと「幸腹」さんと一緒です。