1740年頃生まれの『越後屋若狭 』の「蓬羊羹」を、
アシスタントちゃんからお裾分けして頂いたのですが、
見事にツボにはまりました。
深緑の蓬色羊羹は、
切れば、蓬の繊維がわんさか出てきます。
しっかりした蓬の香りや苦味も際立って、
甘ったるさなんてどこへやらです。
よう噛んで食べたい羊羹です。
ツボにはまったと言えば、
以前、
べしゃり達人の友達 から、
『壺屋総本店 』の「壺最中」を頂いたのですが、
2種類食べて即ハマってしまったので、
翌日には即買いに行ってました。
薄茶色の皮の最中の中は、
真っ黒に近い粒あん。
白皮最中の中には、
これまた真っ黒なこしあんです。
どちらもえらくぎっしりのあんこが詰まってます。
それにしても、
「何でこんなにあんこが黒いんだろう」と疑問に思い、
店員さんに尋ねると、
元々の北海道産小豆が黒いとのこと。
お砂糖も「白いざらめ糖」らしいので、
やはり黒さの正体は小豆です。
なかなか黒い小豆ってお目にかからないもので、
納得するのに時間がかかりましたが、
確かに黒小豆ってあるんですよね。
まりやちゃん はこしあん派のようです。
この壷最中は、
380年も続く老舗『壷屋 』のものですが、
こちらのお店は、
どうやら甘党だった勝海舟も贔屓にしていたようで、
壁に掛けられた「神逸気旺」という書は、
彼の直筆とのこと。
「神を恐れず気力を持て」という意味のようです。
いったん暖簾をおろしたお店に再開してほしいということから、
この言葉を贈ったようです。
そこまで愛されるって、
お店側も嬉しいですよね。
食べ物も人も、
愛し愛されてこそですね。
はい、自分にも言い聞かせます。