ここ2年、
関東で、最も予約のとりにくいと言われているイタリアン店が、
横浜の山下町にあります。
『サローネ 2007 』
月替わりのメニュー(1万円)ですが、
2009年10月は、
こちらです↓
定番「山形牛のスピエディーノ トリュフオイルの香り」
メークイーンのピュレが山形牛に包まれてます。
「鱸のブレザオラと焼きポレンタ」
ポレンタは温かく、
鱸はひんやりしているので、
温度差も楽しめます。
オレンジの皮・ピスタチオ・エシャロット・エストラゴン等々の香りも、
麗しいです。
シェフスペシャリテ「鮮魚のヴァポーレ」
いわゆる蒸しものですが、
今回は、
はしキンメ・はまぐり・タコが、
熱々のオレンジオイルの中を泳いでます。
「ミニミニ白パン」
ピンポン玉といい勝負な大きさです。
なくなったら、
次から次へと持ってきて下さいます。
小さいから、
あれよと言わんばかりに食べてます。
「ミルクのトレネッテ 赤玉葱とペぺローネクルスキ」
トレネッテとは、
やや太めの平内パスタですが、
卵を入れない代わりに、
牛乳を練りこんであるそうです。
きしめんに近い感覚です。
具材は、
セミドライの赤ピーマン・アンチョビ・酢漬けケッパーが味のポイントです。
「赤座海老のサルティンボッカ」
ハモンセラーノ(生ハム)で、つのながちひろ海老が包まれてます。
奥に見える四角いのは、
白トリュフのはちみつがのった
白トリュフ風味の塩プリンです。
奥にうっすら見えるのが、
2人のシェフがいらっしゃる内のお1人です。
料理が運ばれてくるたび、
色んなイタリア話をして下さいました。
「フォアグラのクッキアイオ」
クッキアイオとは、スプーンという意味です。
このワンスプーンの中には、
ローリエでマリネされたフォアグラはじめ、
洋ナシのジャム・マジョラム・金魚草・ブリオッシュ・白バルサミコ酢がいます。
途中で珍しい赤ワインを頂きましたが、
なかなか手に入らないようです。
レアものに滅法弱い私です。
もちろん、いつもの如く、
レモンをしぼったスパークリングウォーターも一緒に飲んでます。
「ラヴィオローネ 北海道生まれの仔鹿を詰めて」
ラヴィオローネとは、
ラヴィオリの巨大版とのことです。
マイルドなゴルゴンゾーラソースに、
柿や胡桃などがトッピングされてます。
ラヴィオローネの中には、
仔鹿の煮込んだものが詰まってます。
「熊本生まれの馬フィレ肉のインパナータ」
パン粉をまぶし、オーブンで焼かれたカツレツですが、
馬肉は、ハーブオイルで一日マリネされたものです。
上には、
やや焦がし気味にソテーされたトレビスが、
アクセントとなる苦味を利かせてくれてます。
また、
カツレツの下には、
栗とエシャロットの甘いペーストと、
マルサラ酒で漬けられたプルーンが隠れてました。
こちらでお食事はおしまいです。
最後に、
チーズかドルチェを選んで下さいとのことでしたが、
両方頼んでました。
手前から、
「岡山産 フロマージュブラン(山羊)」
「クレモーゾ・ディ・ブッファラ(水牛)」
「スペッツィアートアルタルトゥーフォ(牛)」
「いちぢくのセミフレッド&りんごのストゥルーデル」
そして、
最後の最後に、
プティフールの「焼き菓子盛り合わせ8種」です。
バターと粉砂糖を練って作られたホワイトキューブのお菓子が印象的です。
中にはレーズンが入って、
かなり甘いお菓子ではありますが、
シェフ一押しとのこと。
ドッピオが進みます。
「しかし、よくもまぁ、こんなに詳しく覚えてますね~」
と思われるかもしれませんが、
全てのお料理について、
シェフに、
解説付きメニューを頂いたからであります。
よって、
私の記憶力がいいわけではないってことです。
しかも、
ソムリエさんは絵がとてもお得意とのことで、
毎月のお料理の絵を描いてらっしゃるようですが、
そのコピーまで下さいました。
素晴らしい才能の持ち主です。
お店の方々の研究&勉強熱心さや、
お客様に対するおもてなしの心、
さらには、
お手洗いの美しさ等が、
お客さんを惹きつけるんでしょう。
お料理だけではなく、
ホスピタリティもごちそうになりました。
「ホンモノの飲食店とはこうあるべき」だと思わされる
お手本レストランです。