11時20分、

「かれいの握り」から始まり、


11時38分に、

「たまご」で終了です。


僅か20分足らずで、

20貫のお寿司を食べ、

お会計、31500円です。


目の前で握ってくださったのは、

今年で84歳を迎えるという小野二郎さん。


食事にかかった時間=18分。

一人分の金額=31500円。

職人さんの御歳=84歳。


全て、31年間生きてきた中で初めてです。


すきやばし次郎


何年も前から、

いつかは行かねばと思っていたお寿司屋さんですが、


耳に入ってくる噂は、

決していいものではなく、

お店に入るまでは、マイナスイメージしか持っていなかったのが、

正直なところです。


しかし、

そんなことを思ってた自分が愚かでした。


四半世紀もお寿司を握り続けて今が一番のピークだと、

二郎さんご本人がおっしゃっているという情報を聞きつけ、

そんな今を逃すわけにはいかないということで、

本日行ってまいりました。


シャリとネタのトータルバランス(温度・空気感・食感・五味・量・スピード・ストーリー)の極み、


チームワークの良さ、


歴史と清さ、


プロとしての生き様を、


五感を通して吸収させて頂くことができました。


84歳とは思えない一寸たりとも狂いのない素晴らしい仕事振りに、

感激し通しでした。


まだ二郎さんの半生も生きてない自分が、

二郎さんのお寿司を食べて、

つべこべ言うなんてできっこありません。


変わらないために変わり続けてらっしゃる努力の結晶が、

世界中の人を魅了する今の『すきやばし次郎』を構築してきたんでしょう。


“人間の心に留まるホンモノの人間とは。 ホンモノのは何か”


を教えてくれた20分でした。


お寿司ですが、

お寿司屋さんというジャンルを超えた人間形成の場である気がします。


が、

もちろん人それぞれ感じ方は違います。


実際訪れても、

意味が分からない方・肌に合わない方もいるとは思います。


しかし私は、

今回の『すきやばし次郎』で、

改めて自分を見つめ直すことができました。



「人を感動させる仕事をしたい」

「人の心に残る自分でありたい」


というのが、

私の目指す人間像です。


そんな目標となる人物と場に、

出逢えたことに、

甚く感動を覚え、

感謝の気持ちが溢れるばかりです。


園山真希絵オフィシャルブログ「こころのごはん手帖-食べる門に福来る-」by Ameba-DVC00132.jpg


一枚だけお寿司の写真を撮らせて頂きました。


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ちゅうとろ、

二郎さんの手の甲みたいな潤いと輝きです。


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平成21年9月4日    


『すきやばし次郎』